━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
╋┓   
■╋┓   スポーツ栄養情報 セリア通信 
╋■╋┓     
■╋■╋━ vol.14 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/12/04 ━━━━


 12月になりました。

 早いもので今年も2007年もあと一ヶ月。

 いよいよ勝負の時が迫っている選手の皆さんも多いことでしょう。

 コンディショニングは上手くいってますか?



 寒い季節に大切な試合があると、体調管理は大変です。

 トレーニングで体脂肪が減ってきますから、

 風邪をひきやすい身体になっていることも事実です。

 練習の他にも、質の高い栄養と休養を心掛けて下さいね。


 今週の山根さんからのアドバイスは「食べる」ことについてです。

 どんな内容なんでしょう? さっそく読んでみましょう。


 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


 □■□コンディショニングと食生活習慣□■□

 大事な試合を控えた選手の皆さんには、出来るだけ規則正しい生活をするようお伝えしてきました。

 以下の三つの働きを正常にし、最も活動的な状態を作るからです。

 ・脳(視床下部)→ 体に起こる変化や外的状況を的確に察知し、体内器官に指令を出す

 ・自律神経系 → 消化、呼吸、発汗、および代謝のような不随意な機能を制御する

 ・ホルモン分泌 → 特定の器官の働きを調節するための情報伝達を行う

 食事を摂ることも自律神経系の支配下にあるので出来るだけ規則正しいリズムを身に付けて下さい。

 栄養吸収率も高まります。


 □■グリコーゲンは命を守るエネルギー■□

 人間が生きていく上で最も大事な器官と組織は脳と赤血球です。

 共に活動エネルギー源はブドウ糖のみです。そのエネルギー貯蔵庫が肝臓です。

 食事から摂取した糖は、肝臓でグリコーゲンとして貯えられます。

 ところがその貯蔵量には限りがあります。一度に最大で50グラムとされています。

 ここに大きな秘密があるのです。


 □■3回の補給が必要■□

 一般に1日に必要なグリコーゲンの量は140グラムです。

 脳や赤血球がグリコーゲンを使った場合、満タン状態からでも約6〜8時間位で空っぽになってしまいます。

 ですからなるべく等間隔で3回に分けて食事する必要があるのです。

 皆さんよく御存じの、筋肉中のグリコーゲンは、脳や赤血球の活動には使われません。

 もし、肝臓中のグリコーゲンが枯渇した場合は、筋肉そのものを取り壊してブドウ糖を産出し、

 脳や赤血球に調達します。これは絶対に避けなければなりません。


 □■補給はこまめに■□

 運動中に肝臓グリコーゲンを使い果たしてしまうと、脳や赤血球の働きに悪影響が及ぶことが、

 これでお分かり頂けたことでしょう。

 エネルギー切れが熱中症や過換気症候群(過呼吸)などを発症させる引き金になるということです。

 どうしても食事間隔が空いてしまう場合は、適度なエネルギー補給をお勧めします。

 洋の東西を問わず、10時や3時のお茶の時間におせんべいやビスケットなどを食べるのは、

 元気に働くための知恵だったのです。


 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 
 お腹が空くと確かに頭がぼーっとしてきますよね。

 私など、妙にイライラしたり、不機嫌になったり、

 空腹の時は、すごくイヤな人になってしまうので、

 「オマエは胃袋でものを考えているのか!」とよく言われます。(笑)


 それがもし試合中だったら・・・

 集中力を欠くばかりか、明らかに身体の機能が落ちてしまうんですね。

 筋肉を破壊してブドウ糖を作り出そうとする、

 これはアスリートにとっては致命的です。気をつけなければ。


 体重のコントロールが必要な人は、

 食べることに罪悪感を持ってしまうことが多いのですが、

 食べることでしか、エネルギーは得られないのですから、

 正しく食べること=必要な栄養素を含んだ適度な量の食事

 を心掛けて下さいね。


 栄養の知識を身につけ、あらかじめ気を配っておくことで、

 ベストな体調を維持することが出来るかもしれません。

 栄養&休養+教養ですね。(←これ、セリアのモットーです!)


 ★☆山根さんから一言☆★───────────────────────────────────☆

  環境省の試算によると日本では一年間に約2000万トン近い食品を廃棄処分しています。

  これは国内米総生産量の2倍以上の量に相当します。さらに言えるのは形が歪なだけで

  商品価値を持たない野菜や、豊作などによる市場価格調整などの理由から出荷されずに

  廃棄処分された農産物を含めると想像もつかないほどの食物を捨てている現状があることです。

  是非、国連世界食糧計画WFPのハンガーマップ・ナビをご覧下さい。

  大きな視点から食について考えるきっかけになることと願っています。

  http://www.wfp.or.jp/hungermap/index.html

 ☆──────────────────────────────────────────────☆


 食品表示の虚偽が次々と発覚している近頃ですが、

 食品・外食産業で捨てられるモノの多さといったら、

 想像がつかない位なんでしょうね。

 それだけ資源が無駄にされている訳です。

 企業を責めるのは簡単ですが、消費者の私達も、

 もっと食を正しい眼で選ばなくてはいけないと思います。

 都合の良いものばかり利用していると、

 エネルギーの無駄使いをする結果になりかねません。


 何事も広い視野で考えていきましょう。

 その中で、スポーツの大切さも見えて来るかもしれません。


 それでは皆さん、また来週まで御元気で。

 風邪、特にインフルエンザには、十分お気をつけて・・・