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■╋┓   スポーツ栄養情報 セリア通信 
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■╋■╋━ vol.15 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/12/11 ━━━━


 ここのところの寒さで、ついに毛糸の帽子の登場です。

 朝のジョギングでは、やっぱり耳が冷たいんですよね〜。

 手袋も厚手のものにして、ぬくぬくで走っています。


 皆さんは風邪など引いていませんか?

 自分で予防していても、人混みなどで感染する場合がありますから、

 十分気をつけて下さいね。

 面倒がらずに、うがいと手洗いは忘れずに・・・


 さて、本番前のコンディショニングについて、

 山根さんから念入りにアドバイスしてもらっています。

 いよいよ本番当日、試合直前の調整と言えば「ウォーミングアップ」です。

 ひと言でアップと言っても、身体の色んな機能をそれぞれ高めていくんですね。


 では山根さんにバトンタッチします。


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 □■ウォーミングアップって何?━…━━…

 皆さん、コンディショニングは順調でしょうか。

 最後の調整と言えば、ウォーミングアップ。

 体を温めたほうが動きやすいのは当然の事なのですが、

 そのメカニズムについては案外知らない人が多いようです。

 「気持ち良く汗をかいて、疲れすぎない程度」では大まか過ぎてハッキリしませんね。

 体力を出来るだけ温存したい市民マラソンなどでは、

 最初の5キロまでをウォーミングアップにしている人が多いようです。

 もちろん競技種目や個人差もあるでしょう。

 そこで最適な方法を見つける為にも参考にして頂きたい基礎知識を御紹介します。



 □■まずは心から━…━━…

 体を動かすことによって気持ちがより前向きになる事が知られています。

 例えば「掃除をしようかな、どうしようかな」と迷っていたのに、

 始めてみたらどんどんやる気が出てきた、なんて経験はありませんか? 

 このように体を動かすだけで戦闘能力が湧いてくるんです。その心の正体は脳にあります。

 脳を最も活発に動かすコンディショニングから始めてみましょう。

 それには早起きが一番であることは科学的にも証明されています。


 □■次は指令系━…━━…

 実際の競技をしっかりとイメージしながら、ゆっくり正確に動き出しましょう。

 脳の指令を神経系へ、そして筋肉に伝える予習をするのです。

 また、これを反復することによって脳から筋肉への指示伝達がより速く正確になります。

 無理無駄なく、試合中のフォームや状況判断が正しい状態になるわけです。

 ラグビーでは試合直前に非常に複雑でスピーディーなパス回しをします。

 ゆっくり始まったパス回しがどんどん速くなる様子を見て、私はいつも目を回します。

 そうして指示伝達能力が高まった状態は、30分〜45分間保持できます。



 □■そして筋肉━…━━…

 筋肉細胞内の化学反応によって熱エネルギーが発生し、筋肉が動きます。

 その熱で細胞内のホルモンや酵素が働きやすくなり、化学反応がスムースに行われるようになります。

 ですから、筋肉細胞内が自ら熱を発生させることで、より動きやすい状態がつくられるのです。

 お風呂などで外から温めるのではなく、自ら動いて温める必要もここにあるんですね。

 この状態の保持はウォーミングアップ後、45分〜90分が目安です。



 □■最後に呼吸、血液の流れ━…━━…

 呼吸がかなり苦しい状態になるまで体を追い込んでも、運動を止めればすぐに安静時まで落ち着きます。

 このように呼吸や血流のウォーミングアップ効果はせいぜい5分から10分程度しかありません。

 呼吸循環器系は、ずっと働き詰めですから、出来るだけ休ませる必要があるからなんです。

 レース中、突然の腹痛に苦しんだことはありませんか。

 気持ちが高ぶっていたり、身体が軽く感じる時などに、一気に走り出した結果、おこる事が多いようです。

 呼吸循環器系が対応できずにうっ血してしまうのも原因の一つです。

 試合直前のダッシュをしましたか? 

 疲れてしまいそうで何だか気が乗らない、という人もいるでしょう。

 アップを完全なものにするためにも、嫌がらずにしっかりやりましょう。


 □■ウォーミングアップの流れ━…━━…

 脳、伝達、筋肉、呼吸、血流という一連の流れを考えると、

 競技の90分〜60分前にウォーミングアップを開始するのが最適でしょう。

 そして、30分前には身体を落ち着かせて待っていても大丈夫ということです。

 ただし、くれぐれも冷やさないようにして下さい。

 この間に、動きの複雑な競技であれば、十分なイメージをしながら動作確認をすると良いでしょう。

 そして、開始直前にもう一度、呼吸や心臓の働きを高める刺激を入れれば完璧です。

 ここで御紹介したのは、あくまで一般論です。

 個人差やチームの方針もありますから、監督やコーチの指示をきちんと守って下さいね。


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 筋肉だけではなく、脳も、そして神経系や呼吸器もアップが必要なんですね。

 いろんな器官がバランスよく機能して、

 はじめてイメージ通りの動きができるんだなぁ・・・納得です。


 人それぞれ骨格も体力も違いますし、自分にとってベストな方法を見つけるのが大切ですね。

 いきなり本番で試すのは怖いですから、練習の時に色々と試しておく事が必要なのでは?

 経験から得た数々のデータをまとめて、自分にとって最適な方法を編み出して下さいね。



 ★☆山根さんから一言☆★───────────────────────────────────☆

  人間が人間であることの生物学的定義の一つに脳の前頭前野の発達が挙げられる。

  この最大の特長は思考や創造性にある。さらには記憶や学習、やる気や集中力、

  自発性やコミュニケーション能力など、人が社会を構成して明るく文化的に生きる、

  すべての情動と制御機能がここに集中している。

  最近、妙に涙もろくなったのは心が豊かになったのではなく、脳の老化だと知り少々焦っている。

  言葉が出てこなくて「あれこれそれ」が多くなったら、脳の老化が忍び寄っているので、御注意を。

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 うーん、私もかなりヤバイです。忍び寄られてます。(笑)

 諦めないで思い出す努力をした方が脳の衰えは少ない、と聞いたことがあります。

 頭を使うことを面倒がらないようにしなくては・・・


 若い皆さんも、脳が柔らかい今のうちにせっせと頭を働かせて下さいね。


 それでは、皆さんの健康と健闘を祈っています。

 また来週。