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■╋■╋━ vol.22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/01/29 ━━━━


前ページ:アレルギー《2》花粉症
後ページ:マラソンに学ぶ

お天気は良いのですけど、気温の低い日が続いています。

私、案の定、風邪をひいてしまいました。

同時に湯たんぽが壊れました。(泣)

プラスチック製のものを使ってたんですが、お湯漏れするようになって・・・

ほとんど身体の一部と化していたので(笑)、これは痛かったです。

ですから、先週は風邪を治すことに専念しました。

市販の総合感冒薬を飲んで、ひたすら寝る生活。

普段、薬など飲んだことがないので、たまに飲むと良く効くんです。

おかげさまで発熱せずに何とか治りました。

新しい湯たんぽも購入しました。

でも、一週間で一歩も走りませんでした。(新年早々情けない・・・)

もう風邪はひかないぞっ!


さてさて、皆さんはいかがお過ごしですか?

風邪より花粉の方が怖い、という方も多いのでは?

薬局でも様々なマスクや目薬など、花粉症対策グッズがずらりと並んでいます。


そんな悩みをお持ちの皆さんに、山根さんからのアドバイスです。

どうやら『脂肪』の話のようです。

花粉症と脂肪、どういう関係があるんでしょう?

早速、読んでみましょうか。


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木々が芽吹く春だというのに、マスクにメガネをかけて帽子を目深にかぶって走る選手。

そんな姿を見ていると、居たたまれない気持ちになります。

異物や外的から体を守るための免疫機能が何らかの原因でバランスを崩し過剰反応しているのです。

環境や食が誘因となっていることを考えると公害の被害者とも言えるでしょう。


人口の10〜20%に発症するスギ花粉症には遺伝性があることも分かっています。

そもそも花粉症の人は、アレルギーを抑制する遺伝子に欠陥があって、過剰反応の元凶となる抗体(免疫グロブリンE)をつくりやすい体質になっています。

ところが、花粉症の地域別の発症率をみても圧倒的に都市部に高いことが分かります。

発症するかしないかは、やはり環境因子が大きく影響しているのでしょう。



◇油を見直す◇◆◇……・━━━…・┿

花粉症になりやすい人、発症しやすい環境にある人の自己防衛方法は食生活の改善にあります。

その中でも毎日のように食している油を見直すことをお勧めします。



◇リノール酸を減らす◇◆◇……・━━━…・┿

現代の日本人は脂肪の摂取量が多く、なんと植物油の割合は世界一とも言われています。

この植物油の中に含まれるリノール酸がアレルギーと深く関わっています。

紅花油、綿実油、ごま油、米ぬか油などに含まれるリノール酸は、代謝の過程でアラキドン酸になります。

そして、トロンポキサンA2やロイコトリエンという物質になり、アトピー性皮膚炎や花粉症、ぜんそくなどの炎症反応を強めています。

リノール酸は体内でつくられないことから必須脂肪酸に分類されているのですが、一日の所要量は少なく通常の食事で十分摂ることができます。

外食やジャンクフード、マヨネーズ漬けの食事を見直し、リノール酸の摂取を減らしましょう。



◆脂肪酸とは
よく目や耳にするリノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸、DHA・・・。
これらはすべて「脂肪酸」の仲間です。食品中の脂質の主要成分で、科学的構造によって大きく三つに分類できます。二重結合がない飽和脂肪酸、二重結合がひとつの一価不飽和脂肪酸、二重結合を二つ以上含む多価不飽和脂肪酸に分けられ、それぞれ体の中での生理作用が異なります。多価不飽和脂肪酸を『必須脂肪酸』といい、体内で合成できないために食べ物から摂取する必要があります。


◇α-リノレン酸、EPA・DHAを摂ろう◇◆◇……・━━━…・┿

α-リノレン酸は体内でEPA、DHAになって、アラキドン酸の物質生成を抑える働きがあります。

α-リノレン酸を多く含むものとして、なたね油やシソ油が知られています。

主菜を魚中心にし、副菜には根菜類の煮物やおひたしなどを多く摂取することで、リノール酸過多を防ぎ、α-リノレン酸が摂れるメニューになります。

もちろん、EPA・DHAのサプリメントを利用し、継続的にバランスを保持することもお勧めします。


南房総の杉林もいよいよ赤味を増してきました。

この機会に是非、皆さんもアレルギーを克服すべく、食生活改善にチャレンジしてみて下さい。


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脂肪といっても色々あるんですね。

どうしても目の敵にしてしまいがちですが、大切な三大栄養素の一つですもんね。

きちんとカラダの中での働きを知って、バランス良く摂取したいものです。


★☆山根さんから☆★───────────────────────────────────☆

先日、ある陸上部の先生に久しぶりにお会いした。以前とどこか雰囲気が違う。

「ひょっとして、走っていらっしゃいますか?」「実は東京マラソンに出場するので・・・」

はにかみながら教えて下さった。あちらこちらで、精悍で逞しい顔つきに変身された先生にお会いする。抽選に外れて残念がっている方も多く、その人気の高さがうかがい知れる。

中には自力出場を目指し記録を狙って走り始めた方も。

「東京マラソン祭り」のようにも思えるが、これをきっかけに往年の名ランナーの方々が、活動を開始されたようで、ちょっと嬉しい。

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スゴイですね、東京マラソンの人気。3万人の定員に対し、15万人の応募ですって! 

競争率は約5倍。どうしちゃったんでしょう日本人。

走るヒトが増えるのは素晴らしいことですけど、一度限りの挑戦で終わらず、ぜひとも継続して欲しいです。


いつも最後まで読んで頂いて、ありがとうございます♪

次週もどうぞお楽しみに。


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