【スポーツ栄養情報】セリア通信vol.35 新入部員の君たちへ

2008年4月29日

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皆さんはどんなゴールデンウィークをお過ごしですか?

運動選手の皆さんにとっては、大事な練習や試合の時期。
休日なんてとんでもない!なんて怒られちゃいそうですね・・・

私は人混みが大の苦手なので、もっぱら引きこもりのGWです。(笑)

さて、新しい環境に身を置いている皆さんは、
そろそろ生活のリズムが安定して来たでしょうか?
「五月病」という言葉もあるように、環境に適応できないでいると、
精神的に参ってしまい、ひいてはカラダの不調につながる事も多いのです。

でも、カラダを治すことで心が前向きになる、とも言えます。
バランスの良い栄養が十分にカラダに吸収されることで、
疲労が回復し、ヤル気も戻ってくるのではないでしょうか。

今週は山根さんが自身の経験を思い出しながら、
皆さんにアドバイスして下さるようですヨ。
山根さんの青春時代ってどんなものだったんでしょう?

え?今でも青春?それはそれは失礼しました・・・

ともかく読んでみましょう。


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│"ー"│初めて運動部に入部した君たちへ
└──┘


お元気ですか。陸上部の皆さんは選手登録も済んで、ゼッケンナンバーを貰った頃でしょうか。

早くも高校総体のメンバーに選ばれた新入生もいるかな。

先輩に気後れすることなく思い切り戦って欲しいものです。

初めて運動部に入った、受験でブランクがあった、そんな君たちにとっては、疲れや痛みが気になる頃かもしれません。私も中高生時代にはずいぶん悩みました。

そんな頃を思い出しながら、トラブル対策を考えたいと思います。

思い当たることがあれば参考にして下さい。

◇初めての部活動◇◆◇……・━━━…・┿

私の中学は駅伝が盛んでした。全部活動の選手全員で駅伝の朝練習をしました。

3.4キロの周回コースを2周した後、学校周りの起伏を利用したクロカンコースへ。

途中、サーキットトレーニングが組み込まれ、心臓はレッドゾーンへ。

それが終わって、ようやく各部活動に分かれての練習でした。我が野球部は60名を超える大所帯。

一年生にはボールに触ることなく、またもや坂道ダッシュが待っていたのです。


1 脛(すね)の痛み

球拾い以外でボールに触れることは3年生が引退するまでありませんでした。

来る日も来る日もトレーニング。そんな毎日を過ごしているうちに、体に異変が起こったのです。

時折足の裏にピシッと切れるような感覚が走りました。

当時は慣れないスパイクのせいだと思っていました。ほどなく脛(すね)も痛み出しました。

でも、走って温まると痛みが消えるのです。足を引きずっていると「初心者病だ!」と先輩から怒鳴られたものです。


2 眠たくて仕方ない

とにかく四六時中眠かったのです。寝起きも悪く「何でもっと早く起こしてくれないんだ」「起こしても起きなかったじゃない!」母とこんなやり取りを繰り返していました。

夜中は夜中で、毎晩のように脚がこむら返りになり、大声で叫んでいたらしいのです。

本人は身に覚えがなく、家族は呆れかえるばかり。

そんな調子ですから授業中に起きている訳がありません。

額で掌を重ね合わせ、ひさしを作っては寝てばかりでした。


3 脚の浮腫(むく)み

脛の痛みよりも嫌だったのが脚の浮腫(むく)みでした。

弁慶の泣き所の硬い部分が指で押すとブニュと凹むのです。指の後がくっきりと残って消えません。

部活動から帰って疲れ果てている時にむくんでいることが多かったのです。

◇原因と対処法◇◆◇……・━━━…・┿

1はシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)と呼ばれる炎症による痛みです。

スポーツを始めて間もない選手や、マラソン、エアロビクスなど同じ運動を繰り返し行う競技種目に多く発症します。私の場合、はじめに足底筋膜炎になりクッションが効かなくなったことが脛への負担になったと推察できます。予防には栄養摂取も必要です。

筋肉や腱、骨を強化するコラーゲンやビタミンCをしっかり摂ることが大切です。


2、3はビタミンB群やミネラルの消耗です。

眠くなるのは、トレーニングや練習による疲労が原因だと考えがちです。

エネルギーを合成するビタミンB群が不足すると運動や思考力が低下するので要注意です。

こむら返りはミネラルバランスが崩れていたのでしょう。

私の場合、原因は長時間の練習や発汗量だけでなく、練習後の買い食いだったと思います。

ジュースやコーラ、アイスにお菓子ばかりでは、疲労が抜けないのだと覚えておいて下さい。

スポーツドリンクの飲み過ぎにも注意して下さい。

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カラダを傷めるのは、単なる使い過ぎだけじゃないんですね。
確かに、栄養が行き渡らなければ、疲労も回復しないし、壊れた筋肉を再生できないですもんね。
休養だけでなく、栄養も大切ですね。


先日引退された野球の桑田真澄さんも、選手としての心掛けをこう仰っていました。
「トレーニングだけでなく、休養と栄養がとても大事なんです」
我がシーエフ社では、そこに教養をプラスして「栄養+休養+教養」をアスリートの三大要素に挙げています。

トレーニングをするのは当たり前ですから入っていません。(笑)


★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

1973年(昭48)千葉県で若潮国体が開催された。私の住んでいた松戸市は、軟式庭球(ソフトテニス)の会場となり、炬火リレーを迎えることになっていた。札幌オリンピックの翌年だったこともあり、小学校の先生から聖火と炬火の違いについて説明して頂いた。ずらりと並んだ私たちの目の前に、筋骨隆々の炬火ランナーが走って来た。大きな声で「炬火点火」と叫び、炎が受け継がれていく様子はとても厳かで、幼い私にも緊張感が伝わってきた。その国体のために多くの優秀なスポーツ選手が千葉県に教員として採用されたそうだ。どうりで私の中学時代の恩師には有名な体育会系教師が多かったわけだ。そうした先生方が今春、次々に定年退職を迎えている。

おっかない先生ばかりだっただけに、ちょっと寂しい気もする。

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体育の先生はおっかない、というイメージはありますね。
生徒の生活態度を取り締まる係は必ず体育教師だったですもん。
でも、最も身近な存在だったことも否めません。
一緒に泣いたり笑ったりしたのも、一番多かったかな・・・


もうすぐ五月というのに肌寒い日もあります。
油断して風邪などひかないよう、気をつけて下さいね。


また来週、元気でお会いしましょう!


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