【 セリア通信 vol.50 】高原合宿での危険

2008年8月12日

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皆さん、御元気ですか?熱中症になっていませんか?

北京オリンピック、始まりましたね!

皆さんはどの競技に注目していますか?やっぱり陸上競技ですか?

私は、と言いますと・・・

どの競技、というより、どういう大会になるのか、が一番の関心事です。

無事に最後まで運営されるのか、ジャッジに不公平はないか、などです。

開催国の中国がどれだけ選手強化をしてきたか、というのも、興味の一つです。

世界選手権や他の国際大会とは全く違う何かが、五輪にはあると言われますよね。

良い意味での「違い」ならば、それは素晴らしい事です。

そんな事も含めて、観てみようかな、と思っています。


さて、合宿で五輪どころじゃない、という皆さんもいるでしょう。

夏の合宿は避暑地で行なわれることも多いですよね。

そこで、山根さんがちょっと違う視点からアドバイスして下さるようですヨ。


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│"ー"│高原合宿での危険
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◇ハチに注意!◇◆◇……・━━━…・┿

高原で合宿中の皆さん、虫さされにはくれぐれも気をつけて下さい。

牧場の周辺ではアブやブヨが狙っています。足首や膝を刺されると腫れ上がって走れなくなる場合もあります。腫れやすい人は虫除けスプレーなどをお忘れなく。虫さされ用の軟膏なども持参しておくと安心ですね。

私も虫には悩まされてきました。自分の足とは思えないほど腫れ上がるタイプです。

虫さされで走れなくなった時は本当にブルーでした。

木立の間を駆け抜けるクロスカントリーではハチにも気をつけて下さい。

過去に、ミツバチやスズメバチ、アシナガバチに刺された経験のある人は要注意です。

初めて刺された時、傷口の治りが遅く、なかなか腫れがひかなかった人は特に気をつけましょう。

次に刺された時にショック症状(アナフィラキシーショック)になる確立が高いと言われています。

体内にハチの毒が入ると抗体がつくられます。これが2回目に過剰反応を起こすと、悪寒、嘔吐、全身じんましん、呼吸困難や意識障害になることもあります。

中には死に至るケースもあるのです。

もしハチに刺されて、このような症状が出たら、監督や先生に報告し、必ず医師の診断を仰いで下さい。

ハチに刺された患者に馴れた地元の医師にかかれば、直ぐに適切な処置をしてくれるはずです。

◇ハチに刺されにくい服装◇◆◇……・━━━…・┿

ハチは黒い色や甘い匂いに誘われる傾向があるそうです。出来るだけ白ずくめの服装をオススメします。

白の帽子とTシャツを着用するのがベストですね。朝夕は白い長袖シャツが良いでしょう。

アスリートの皆さんは練習中に香水などはつけないと思いますが、甘い匂いの整髪料やリンスなども避けた方が良いですね。果物やスポーツドリンクをこぼした衣類にも寄ってくる可能性があります。

そして、ハチが音を立てて近づいても、車内や部屋に入り込んでも、決して慌てないことです。

むやみに驚かせてはいけません。

◇肝臓の疲労◇◆◇……・━━━…・┿

先日、広島県でラベンダー農園を営む後輩から相談がありました。

「ハチに刺されて意識を失ったのですが、練習しても大丈夫でしょうか」という内容でした。

世羅陸協に駅伝メンバーとして駆り出され、トライアスロンやマラソンに出場するアスリート。

休むより練習したいという気持ちは立派です。医師の治療を受け、症状は回復に向かっている、ということでしたので、走っても大丈夫だろう、と答えました。

ただ、ハチの毒を解毒するのに肝臓がフル稼働しているので、しばらくは力が入りにくくカラダが重く感じるかも知れません。インフルエンザや風邪をひいた時と同様、症状が治まっても

だるさが残るのは肝臓の疲労です。十分な休養と栄養をしっかり摂ることが大事です。

肝臓の疲労回復には魚貝類のうま味成分(アミノ酸、ペプチド、タンパク質)などが有効です。

◇高地では十分なアップを◇◆◇……・━━━…・┿

標高が高く、空気の薄いところでの運動時には血管が開いて、全身にどんどん酸素を運ぼうとします。

ところがウォーミングアップが足りないと、毛細血管が無数に張り巡らされた内臓に血液が行き渡らず、うっ血し腫れたりすることもあります。突然の激しい腹痛に苦しんだ選手もいることでしょう。

カラダを高地に順応させ、トレーニング効果を引き出すためには、十分なウォーミングアップを行って下さい。肝臓の痛みや苦しみは右腹部から背中にかけて起こります。

このような症状が多発する人は血液の流れをサラサラに保つ事が大切です。

◇あらゆる準備をしよう◇◆◇……・━━━…・┿

折角の合宿で体調を崩しては意味がありません。新入生の中には集団生活や環境に慣れない為に発熱してしまう人も多く見られます。便秘になる選手も少なくありません。

顧問の先生に頼まれて、こっそり浣腸を買いに走ったこともありました。

事前に色々なトラブルを想定し、準備をして臨むようにしましょう。

上級生はそうした配慮ができるようになって欲しいと思います。

また、天気の急変や悪天候にも対応出来る準備をしておきましょう。

以前、あるチームの菅平合宿では8月だというのに冷たい雨続きで、毎日ストーブを焚いたこともありました。皆さんの合宿が無事成功する事を心から祈っています。


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環境が変わるだけで、確かに体調にも変化が出て来ますよね。

その上、トレーニングをする訳ですから、カラダに負担がかかるのも当然です。

現地で慌てふかめかないよう、あらゆる想定をして、準備をして下さいね。

まさに「転ばぬ先の杖」です。



★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

スポーツに関わる仕事を考えるようになったのは大学2年の頃でした。裏地がアルミになっている当時最新のチャンピオンのウインドブレーカーを購入し、汗でビショビショになるまで走っていました。その所為もあったのでしょう。ロサンゼルスオリンピックに釘付けでした。

マラソンは39歳ロペスが優勝。意識朦朧としながらゴールしたアンデルセン。カール・ルイスの活躍。

柔道の山下とエジプトのラシュワンの感動の決勝戦。瀬古利彦の失速、増田明美リタイヤ。

公開競技だった野球日本代表の金メダル。すべてが感動でした。もう、涙なしには見られなかった。

号泣しました。あの感動が今の仕事へと導いてくれたのだと今も思っています。

さぁ、北京にはどんな感動が待っているのでしょうか。

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ロス五輪ですかぁ・・・ちなみに私、浪人中でした。(笑)

暇を持て余していたので、TV観戦三昧だったのを憶えています。

五輪に出場している選手の数、そして夢が叶わなかった選手の数、数え切れないドラマが繰り広げられたのかと思うと、スポーツの世界って素晴らしいな、と感じずにはいられません。


皆さんも、それぞれ自分の世界で、ドラマの主人公にならなきゃね。

その為にも自分のカラダは自分でコントロールしなくては。

私達はそれをサポートしたいと思っています!



それでは、また来週まで御元気で。


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