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No.02


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健康ブームにのってか、新しい健康飲料が次から次へと登場している。そんななか、意外に知られていないのが緑茶の成分と効能だ。香り高い新茶が出回るこの季節、日本人に最も身近な緑茶を見直してみる。そもそも緑茶の産地に住む人々は健康で長生きだということから研究が始まった。

実際に静岡県立大の小国教授は静岡県のがん死亡率が全国平均を著しく下回っていることに着目。食習慣を調べたところ、緑茶の消費量が他府県の一・五倍以上という結果が出た。がん抑制の要になっているのが渋味成分であるカテキン。がんや心臓疾患、動脈硬化などの原因となる活性酸素を低下させる作用を持っている。緑黄色野菜にもこの働きを持つ成分が含まれるがこのカテキンには及ばない。

他に抗菌や抗毒素作用もある。寿司屋で大きな湯のみで出されるのも生食による食中毒防止の目的があるからだ缶ジュースの代わりに、水出しの冷たい緑茶を飲んでみては。