Seria Net
No.05


貧血コラム

貧血の原因は自分の中に!
〜油のとりすぎはミネラルの吸収を妨げる〜

食事は競技力に著しく影響します。脂肪の摂取が多い人は好き嫌いが多く、肉類や揚げ物を好み、しかも外食しがちで食事時間が不規則になっていることが想像できます。当然、油の摂取が増えカロリーオーバーになるばかりか、鉄分やカルシウムの吸収も悪くなります。すぐに改めないと状態は悪化し、貧血や故障どころか成人病の危険も生じます。食事の内容に気を配ることでさらに自分の能力を引き上げることができるのです。“問題の原因は必ず自分の生活のなかにある”ことを常に心に留め、食べ物を選ぶことができる選手になって欲しいと願っています。

スポーツ選手が貧血に
今問われる食生活の問題点

選手が陥る貧血のほとんどは、オーバーユース(使いすぎ)によるものです。練習内容の見直しが必要です。最近は優れた指導者が増え、無理な練習は少なくなったので、それだけが原因とは考えにくいのです。食生活の中に何らかの問題があるようです。そこであるチームの血液検査表をもとに問題点を探ってみたいと思います。

貧血検査グラフ

血液中のヘモグロビン、血清鉄は貧血検査の指標になります。どちらも高い値を示していることが理想的です。グラフでは中央より右側がレギュラー選手群、左側が補欠選手群になっています。選手群のほうが高い値を示しています。補欠選手は明らかに鉄不足だとわかります。

脂肪検査グラフ

血液中の総コレステロール、中性脂肪を調べることにより食事の偏りが判ります。補欠選手群を見ると、総コレステロール値が異常に高い選手が目立ちます。

判定すると、補欠選手群は生活習慣が確立されておらず、食事にも問題が多いようです。貧血の原因はそこにあります。ジャンクフードにはほとんど必要な栄養は含まれていません。買い食いは避け、正しい食事を摂って下さい。また、レギュラー選手群にも脂肪の多い選手が目立ちます。もっと自覚を持った生活をすれば、競技力のアップが可能です。?鉄分やカルシウムの不足は心身の状態に大きな影響を与えます。
真面目な食生活+セリアFeでベストな身体作りをしてください。
山根武司