Seria Net
No.07


日本食のすすめ

旬をいただこう

日本には春夏秋冬があり、四季の流れに沿って体が生理的に求める味覚が変わっていきます。昔から、春には「苦みを盛れ」若い芽が葺く頃、フキノトウなどの山菜・野草がおいしくなります。夏には「水気や酸味」代表的な夏野菜であるキュウリ、ナス、トマトなどウリ科・ナス科は体を冷やす作用のある陰性野菜です。やがて涼風が吹きはじめ、秋になると「ウリ食うたままにはおれず」夏の食習慣のままでは体によくないと戒め、収穫の秋ならではの豊富な穀物、芋類の恵みを享受するようになります。そして冬。ニンジン、ゴボウ、レンコン、ダイコン等々、根菜類の出番です。体を温める働きのあるこれらの野菜を鍋物などで摂ることによって、厳しい冬を乗りきれるのです。

こうした旬の野菜を求めると、毎日、同じものが食卓にのぼることになり、アレルギー体質の子等には「ばっかり食」になってよくないのでは、と疑問をもたれるかもしれません。しかし、人間は3日や5日ではなく、四季のサイクルでバランスが整えられていくので心配ありません。ある時期、同じものばかりになったとしても、それは大自然に生かされている人間として当然なのです。

今ではハウス栽培によって季節に関係なくあらゆる野菜が出回っています。多品種を揃えても、旬でないものは栄養価が低く、陰性陽性を間違えると体調に影響しかねません。日々、食卓で季節を感じることで、健康な体が得られるだけではなく、自然の恵みに対する感性も呼びさまされ、心身ともに豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。