花咲徳栄高校駅伝競走部
埼玉県加須市、田園風景にそびえ建つ巨大なオブジェ、それが花咲徳栄高校だ。グラウンドは運動部で活気に満ちていた。関東大会に出場した実力派女子チームに「たのもう」だ。今日は400メートルのインターバル12本。80秒から入るから軽いもんだろう・・・明るく元気な選手達と盛り上げ上手の関口先生。一方、意気揚々と乗り込んだはずが、急に真顔になっていく私。練習は始まった。

順調に６本。途中で遅れた数人もジョグの間に追いついてくる。余裕の無くなっていく自分に不安が募る。さらにペースアップ、もうただの意地だけだった。あと３本、絶望的な気分でいると「次、ラスト、マックスで！」という天の声。ありがとう先生。俄然、元気を取り戻す。最後まで頑張る前島さんがぐんぐんスピードを上げていく。71秒、何とか面目躍如。諦める事なく皆ゴールした。清清しい気分だった。日の暮れたトラックに笑顔が弾けた。今日もゆく、明日もゆくゆく、旅烏。明日はあなたのチームに・・・