亜鉛編
亜鉛は微量元素にも関わらず、体内で行われる様々な作用を能率的にするという大変重要な働きをしています。細胞分裂に不可欠な核酸の構成成分でもあり、タンパク質の合成に深く関わっています。また、身体の各所で様々な酵素反応を指揮、監督しています。ですから子供の成長には欠かせないミネラルなのです。

しかし、最近その不足が目立って来ました。その兆候として味を感じなくなる味覚障害や皮膚炎、傷の治りが遅くなる、といったものが挙げられます。亜鉛は汗を沢山かく事で簡単に失われてしまいます。そして、その性質はカドミウムや水銀といった有害物質に似ている為、それらに簡単に置き換えられてしまいます。

亜鉛はレバー、卵黄、牛乳、豆類、牡蠣などに多く含まれます。新鮮な食材を選び、魚介類では養殖物はなるべく避けて下さい。マグネシウム同様、有効なサプリメントはありません。やはり、気を付けて食事からとる様に心掛けて下さい。（小林）