Seria Net
No.13


Club Voice
陸上競技・ランニングを愛する人たちの集まったクラブを紹介します

順天高校陸上競技部
「こんにちは」の声も爽やかに・・・

「こんにちは」の声が爽やかに走り去っていく。黙々と走るその姿に、巣立っていった先輩達を思わせる。都大路を駆け抜けた主力メンバーが卒業した後、プレッシャーはないものか気になった。「京都に向け、まとめます」。女子長距離陣を引っ張る中田さんの力強い言葉に余計な心配は吹き飛んだ。故障を押して高校総体に出場した朝倉さんもナイススピリットの持ち主だ。決して目立つ存在ではないが、地道な努力が身を結び実力を付けてきた二人はバツグンの信頼感を寄せ合っている。いずれチームの持てる力を存分に引き出してくれるに違いない。一方、少数ながらトラック、フィールド陣の活躍も追い風となっている。なかでもキャプテンの山川さんは女子槍投げの第一人者。その一投に競技場全体が注目する。そして、成績優秀で学園生活の支えになっている男子の存在も殊更に大きい。それぞれが持ち味を十分に発揮し、頑張っている。



佐原中学校陸上競技部
和気あいあいが一番

中原先生が顧問に就任されて三年。自らもランナーとして生徒の手本となりながら、質実共に県内有数の強剛チームに育っていった。クラブ活動を通して人間形成を、という指導方針は、生徒にも浸透している。立場や状況を常に把握する事で、次は何をするべきか考えさせる。上級生はリーダーシップを持ち活動的である事がその証だ。「和気あいあいと楽しく練習するのが一番」と笑っておっしゃる先生の言葉は自信に溢れていた。今年も黄色と黒のユニホームがトラックを爽やかに駆け巡ってくれる事だろう。