Seria Net
No.17


ジャンクフード・・未来の日本人は宇宙人のようだ
噛む -だ液には多くの免疫物質が含まれ、味覚を助け、脳を活性化させる-

戦後、日本人の顔立ちは変化してきました。エラが張りアゴの骨格がしっかりした四角い顔から、男女共にアゴがスッと細い顔立ちへ。それは噛むという作業が極端に減ってきた証拠なのです。ある大学教授が予測した未来の日本人像は、頭が大きくてアゴが極端に小さい宇宙人のようでした。

昔は学校や家庭でも食事の度に「一口三〇回は噛め」と言われました。しかし現代では、大人も子供も簡便化された柔らかい食物を、良く噛まずに飲み込んでいます。噛むと出てくるだ液には多くの免疫物質が含まれ、味覚を助け、脳を活性化させる働きがあります。良く噛む事で病気から身体を守り、頭の働きも良くなるのです。だ液が出る暇もない食生活では、この恩恵を受けられません。

人類が進化したのは、火を使い調理する事で食物を良く噛んで食べられるようになったからだと言われます。噛む事により脳を発達させたのです。未来の日本人像は、科学の発達に伴い脳も発達すると予想されていますが、ジャンクフード愛好家の子孫は脳が萎縮し、生き延びることができないのではないでしょうか。少々固いものでも、慌てずせっせと噛んで、健康と明晰な頭脳を手に入れましょう。(敦)