千葉県のほぼ中央部に位置する八街市。落花生で有名なこの町は砂埃も凄まじい。ここに生まれ育った電気事業部、畑誠一が故郷に錦を飾るべく母校に乗り込んだ。強い風の中、越川君の掛け声で準備運動を済ませると、早速、学校から五分程離れた公園に、顧問の萩原先生と一緒に走って行く。
10名しかいない後輩達の様子を気に掛け練習に参加する三年生もいた。大会が間近なので今日のメニューは30分ジョグ。ほっと胸をなでおろす畑。キャプテンの山口君を中心に声を揃えて「今年も関東大会で上位を狙いたい」と話してくれた。昨年は小見川中、中之条中に続く第三位だった。チーム内での競争意識も強く、全国大会でも十分に通用するメンバーが揃っている。限られた時間で集中して練習する事も身についてきた。後輩達の今後の活躍に期待し、エールを送った。