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No.20


エール
坪田智夫選手 東京農業大学女子駅伝部

優勝おめでとう 坪田智夫選手 (コニカ )
全日本実業団ハーフ 三月一〇日(日)
一時間〇一分一六秒
調子はニューイヤー駅伝時の七割くらい、と言いながらも、大会新記録で圧勝。一時間〇一分一六秒は世界のトップレベルだ。二キロ過ぎでトップに立ち、そのまま独走。本人は「追いつかれたら優勝はない」と必死だったそうだが、持ち味でもある、思い切りの良い走りを存分に見せてくれた。このレースでトラックシーズンに向けての課題も見えてきたようだ。これからが益々楽しみだ。長距離界に新風を巻き起こすべく、爽快にぶっ飛ばして欲しい。

大学女子長距離界の疾風となれ
東京農業大学女子駅伝部
渡部監督が就任して二年、チーム強化のシステムアップが進められている。昨年は、生理的機能の回復に時間を掛けた。今年はコンピュータを導入し、食事の体制づくりをはじめとする選手管理、環境整備に力を注ぐ。学生選手にとって日常生活は最重要課題だ。親元を離れ、大学という解放された環境下で競技者として自己管理ができるかどうか、卒業後の社会に於ける将来性を考えた指導が求められる。地道な努力が実を結び、低迷している大学女子長距離界に旋風を巻き起こすことを期待している。