【スポーツ栄養情報】セリア通信vol.36 コンディショニングの再確認

2008年5月6日

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GWも最終日となりました。

皆さん、どのようにお過ごしでしたか?


私は・・・ガソリンも値上げした事ですし(笑)、辺りは田舎に帰省してきた見知らぬ人が沢山いますし、あまり出掛けないようにして、大人しくしておりました。


田植えの終わった田んぼを冷やかしながら、のんびりジョギングを楽しんでいます。


さて、のんびりなんてしてられない!試合なんだから!という皆さんに、山根さんからとっておきのアドバイスがあります。

ちょっとした工夫で、実力を余すことなく発揮できる、そんな、オイシイ話です。


では、山根さん、よろしくお願いしま〜す。



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│"ー"│コンディショニングの再確認
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風薫る五月、いよいよ各競技でインターハイ予選が始まりました。

負ければ引退、という選手も大勢いることでしょう。

高校生活を賭けた大会に向けて、最高の結果を出すために練習してきたのですから、絶好の状態で迎えて欲しいと願っています。

大事な本番を前にしたコンディショニングについては、昨年の11〜12月に特集しました。

是非、もう一度バックナンバーを読んで下さい。

どれも私自身が試して納得したコンディショニング法です。

一人でも多くの選手に実践してもらえたら何よりです。

◇水分補給◇◆◇……・━━━…・┿

どの競技も、試合前には約30〜60分程度のウォーミングアップを行います。

本番までの僅かな時間で、水分とエネルギーを補給する必要があります。

水分補給にはスポーツドリンクが便利です。最も吸収の良いのは約4℃と言われています。

これは冷たくて美味しく感じる温度です。人によっては冷た過ぎると感じる場合もあるでしょう。

一気飲みせず、一口ずつゆっくり噛みしめるように飲んでみて下さい。

そうすれば適量で抑えられ、飲み過ぎる心配がありません。

その後、少し水を含むか、うがいをすれば、口の中もベタつかないでしょう。

ペットボトルを凍らせて持参する選手もいますが、これは少し冷た過ぎるかも知れません。

保冷水筒に氷を入れて用意することをオススメします。

◇エネルギー補給◇◆◇……・━━━…・┿

アップを終え、試合までに何か口にするのであればバナナが最適です。

これも一口ずつ良く噛んで食べましょう。

場合によっては、オレンジジュースを少し口に含みます。直前ならこれで十分です。

予選を終えて、同じ日に第2回戦が組まれている場合は、おにぎりをお勧めします。

少し小さめに握ってもらうのがコツです。具材は目的に応じて選びましょう。

効率よくエネルギーを補充するには梅干し。腹持ちを良くしたり、体を温めたい場合には、鮭、または鶏の炊き込みご飯。タンパク質は体温を保持してくれます。

脚が攣りやすい人はバナナやキウイフルーツ。エネルギー切れを起こしやすい人は柑橘類。

常に自分の体と相談しながら食べることが大切です。

次の試合に意識が働いていれば、食べ過ぎることなく適量を判断出来るでしょう。

◇その他のオススメ◇◆◇……・━━━…・┿

よく市販のバランス栄養食を利用している人を見かけます。

現代人の食生活習慣のアンバランスを補う目的で作られたものですから、必ずしもスポーツ選手に適しているとは言えません。

実際、腹持ちが良くなるように成分設計されているので、脂質が多くなっています。

捕食として利用するのであれば小麦全粒粉のクッキーやビスケットが良いでしょう。

また、これからの季節は、食べ物の保管にも十分に気をつけたいものです。

保冷バッグもお手頃価格で色々な種類があります。

試合用の食べ物を揃えたら、保冷剤と一緒に保冷バックに入れて持参するようにして下さい。



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試合前に食べたり飲んだりすると、お腹が痛くなりそう・・・なんて、もう古い考え方なんですね。

エネルギー源や水分が不足すると、動くはずのカラダが動かなくなる。なるほど〜。

体調に合わせて摂取する物を選ぶ、というのも目からウロコでした。

上手に補給して、いいパフォーマンスが出来るとイイですね。




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┗■┓山さんのアスリート御膳【レモンのハチミツ漬け】┏■┛
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私が高校球児だった頃の思い出が詰まった一品です。真夏の一日練習や夏の大会になるとマネージャーがを用意してくれました。薄切りにしたレモンをハチミツに漬け込んだものです。

ダッグアウトで汗を拭いながら口に放り込み、再びグランドに駆け出すのです。

水を飲むとバテると言われていた時代。普段は苦手なレモンでしたが、少しでも水分が欲しかったので助かりました。それどころか、果糖(はちみつ)+クエン酸(レモン)という組み合わせは、運動中のエネルギー補給にはベストだったのです。暑くて食欲が減退したり、疲れが気になるときにもお勧めです。お弁当に添えるのもイイですね。

グレープフルーツや夏みかんの果肉でもお試し下さい。今更ながら当時のマネージャーには感謝感謝です。


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まさに、青春の甘酸っぱい想い出、ですね〜っ。

頭もカラダもシャキッとしそうなレモンのハチミツ漬け、皆さんもお試しあれ!


アスリートの皆さんには「五月病」なんて似合いません。

しっかりカラダを動かして、しっかり栄養をとって、しっかり休養もとって、お勉強も忘れずに(笑)。

そして、爽やかな五月をお過ごし下さいね。


それではまた来週まで、御元気で♪


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