セリア通信2021の話題から”長距離ランナーの3大トラブル”【セリア通信vol.747】

2021年12月21日

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皆さん、お元気ですか?

 突然、北海道にある
 高校陸上部長距離コーチから
 お電話を頂きました。

 どこか聞き覚えのある声だと思ったら、
 高校、大学でセリアを愛用してくれた元選手でした。
 この春、同校で監督を務める高校時代の同級生を助けるために
 仕事を辞めてコーチになったというのです。
 
 昔から一途で熱いランナーでしたが、
 さらなる情熱をたぎらせて指導にあたっているのが分かりました。
 ”本州のチームに学ぶチャンスを頂きたい”
 ”選手と一緒に経験を積みたい”
 
 セリアで色んな方々が繋がってくれたら、
 こんなに嬉しいことはありません。
 良い橋渡しが出来ますように
 私も頑張ります!
  
  ◆◇本日のメニュー◇◆

 1 セリア通信2021の話題から”ランナーの3大トラブル”
 2 山内の食事栄養プチ情報【頑張ったご褒美?】
 3 陸上雑感【ご報告】

 ランナーの3大トラブルは
 シンスプリント・疲労骨折・貧血です。
 その原因についてまとめました。
 
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     セリア通信2021の話題から”ランナーの3大トラブル”
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 ◆必要エネルギー◆

 必要エネルギーとは
 あなたが1日に必要とするエネルギー量のことです。
 アスリートの場合は「基礎代謝量×身体活動レベル」で計算します。
 中高生の男子で1日におよそ3000~3500キロカロリーほど、
 女子では1日におよそ2400キロカロリーほどになります。
 男子なら1食あたり1000キロカリー以上、
 女子なら800キロカロリー程度が目安です。
 ところが、
 3大トラブルに見舞われた
 選手の食事をくわしく調べてみると
 必要エネルギーに達していないケースが
 とても多いことが分かりました。

 ◆エネルギー不足で故障・貧血リスクが増大◆

 もし、厳しいトレーニング中や
 走り込みの最中にエネルギーが枯渇してしまうと、
 筋肉や血液などのタンパク質の分解に拍車がかかってしまいます。
 これらの組織を分解して得られたブドウ糖を
 急場しのぎのエネルギーとして
 利用してしまうからです。

 レースの最中にエネルギー切れを起こした場合も同様です。
 筋肉や血液などのタンパク質を分解しながら
 急場しのぎのエネルギーを得てしまうので、
 レース後のダメージが大きくなる一方で
 思いのほか回復に時間を要したり、
 故障に至ることもあるのです。
 
 ◆エネルギーを充填していれば安全◆

 安全かつ効果的な質の高いトレーニングを継続するためにも
 朝・昼・晩の食事で十分なエネルギーを補給しましょう
 3食で栄養バランス、
 量が満たされていれば
 体内(主に筋肉と肝臓)には
 グリコーゲンが充填されます。
 この状態であればトレーニングによる
 筋破壊や血液破壊が最小限に止められるため
 骨や関節へのダメージも少なく済みます。
 また、修復もいち早く行われるため
 ケガや故障、貧血のリスクが
 軽減されます。
  
 ◆無理なダイエットはやめよう◆

 このように近年の調査から
 ランナーの3大トラブルの主原因は
 必要エネルギー不足であることが判明しています。
 
 ランナーが必要とするエネルギー量は
 数ある競技種目のなかでもトップクラスです。
 みなさんのカラダはみなさんが思っているよりも
 はるかに多くのエネルギーを必要としているんですね。
 
 ちなみに同じ体重のランナーを比較した場合、
 体脂肪率が低い選手ほど、
 多くのエネルギーを必要とします。
 ”私はやせているから小食”
 そんな思い込みをしていませんでしたか?
 絞れたカラダのランナーほど、
 しっかり食べましょう。

 また、”やせれば速くなる”と思い込んで
 無理なダイエットをすることも止めてくださいね。
 練習量、成長量に見合ったエネルギーを摂らないまま走り続けたら
 いずれ故障や貧血におちいってしまうからです。
 
 故障や貧血に苦しんでいるあなた。

 故障や貧血はまず、必要エネルギー不足を疑いましょう

 これを機会にぜひ、食事量を見直してみて下さいね。
 もし、分からないことがあったらどんどん質問をお寄せ下さい。

 ::: 山内の食事栄養プチ情報【頑張ったご褒美?】 :::

 今まで目標にしてきたレースが終わったから
 今夜は好きなものを食べよう!

 その気持ち、よーく分かります。
 でもここは少し我慢してみましょう。

 頑張った後の身体はボロボロです。
 ここで栄養が足りないと
 回復や成長が不十分になり
 貧血や故障に繋がります。
 
 エネルギー源となる糖質(主食)と
 身体づくりのタンパク質(主菜)の摂取は必須。
 消化器官も疲弊しているので
 揚げ物のような油ものではなく
 鍋料理のほうが良いでしょう。

 このようなココロではなく
 カラダ(筋肉と内臓)が喜ぶものを食べることで
 次の目標に向けて頑張る準備もできるのです。

 ちなみにカラダの修復はレース翌日も行われます。
 ココロが喜ぶようなものは
 それ以降に食べるのが良いでしょう。
 (山内)

 ::: 陸上雑感【ご報告】 :::
 
 先週に引き続き、
 恩師から連絡がありました。
 おかげさまでお探しだった「スターターの神様」こと
 故佐々木吉蔵さんのお墓が見つかったというのです。
 ご連絡を戴きました日体大の関係者のみなさま、
 秋田県高体連のみなさまをはじめ
 多くの方々にご協力を頂きました。
 本当に有り難うございました。
 どうやら春になったら、
 墓参が実現しそうです。
 私もご一緒出来たら嬉しいです。
  (山根)
 
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 今年は無事、全日本中学校駅伝大会が開催されましたね。
 出場選手、関係者のみなさまおめでとうございました。
 晴舞台に立つことが叶って本当に良かった!

 では、また来週。


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