今年のテーマから ③貧血の原因【セリア通信vol.851】

2023年12月19日

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皆さん、お元気ですか。

ランナーの大敵、冷え性の季節ですね。
いくら入念にアップしても足先が痛冷たくて、感覚すら無くなるほどの症状に悩んでいる方も・・・。
足先の冷えを抱えたまま走るのはケガや故障のリスクが高くとても危険です。

先日も、本練習の真っ最中に足が攣ってしまった選手がいました。
大事には至りませんでしたが一瞬、ヒヤッとしました!

そもそもランニングシューズは通気性に優れている分、冷えやすいんです!

冷え性が気になる方は通学や学校生活はもちろん、朝練習時やウォーミングアップのときにはくるぶしまで包んでくれる厚手のソックスを履いてみてください。
その理由は足首周辺の保温に努めると、足先まで温まりやすいからです。
バレエやエアロビのダンサーがレッスン前に履いているレッグウォーマーはまさに足先の冷えを防ぐ必須アイテムなのです。
授業中などに冷えが気になる方はレッグウォーマーの着用もオススメします。

皆さんもシューズと同じように状況や目的に応じてソックスを履き替えてみませんか?
それがケガや故障から身を守り、パフォーマンスの向上に役立つのです!

◆◇本日のメニュー◇◆

1 今年のテーマから ③貧血の原因
2 セリアスタッフの舞台裏【冬は太りやすい?】
3 陸上雑感【指導者育成の必要】

なぜ、私が貧血に・・・!?
そんなあなたにお伝えします。
貧血の原因についてのお話です。

今年のテーマから ③貧血の原因

◆⑴思い込みが・・・◆

速く走るために、痩せなければ・・・。

男女を問わずして多くのランナーは、そう信じているようです。
そんな間違った思い込みが貧血を招くのです。

運動量や成長量に見合った食事を摂らなければ、カラダの正常な代謝や発育が妨げられ体内各器官の機能が損なわれます。
その兆候が貧血となって現れるのです。

ランナーの貧血は単なる鉄分不足ではなく、無理な食事制限と、過度なトレーニングによって引き起こされた栄養不足がいちばんの原因なのです。

◆⑵食事のかたより◆

また、本人にそのつもりはないのだけれど知らず知らずのうちに栄養不足になってしまって貧血を招いてしまっているのが偏食です。
思っているより好き嫌いがはげしくて、特定の物を好む傾向がありながら食べているつもりでいる。
そんな方が多いんです。

たとえば、
  1. 食事を、菓子パンやカップ麺で済ませている
  2. コンビニやファミレスを頻繁に利用している
  3. 冷凍食品や加工食品に頼っている
  4. 間食や外食が多い
このように、その時々の事情や雰囲気、気分次第で食べてしまっている方も偏食と言えるでしょう。
あなたにも思い当たることがありませんか・・・?

◆⑶血をつくれないカラダ◆

お肉やお魚などの動物性食品を食べないとヘモグロビンや赤血球をつくるために欠かせないタンパク質やミネラル類、ビタミンB群などの栄養が欠乏します。
そのようなカラダでは血をつくることができません。

貧血だからといって鉄剤やサプリで鉄分を摂っても、思うほど改善されないのはそのためです。
なかには鉄ばかりを大量に摂取し続けたことで、消化器官や内臓が疲れてしまい、鉄が吸収できないカラダになってしまうケースも・・・。

◆⑷貧血の原因は食にあり◆

ご紹介しましたとおり、ランナーの貧血の原因は単なる鉄分不足だけではありません。
  1. 無謀なダイエットや過度の練習による”必要エネルギー量不足”
  2. 偏食で生じる栄養不足
  3. 栄養バランスの乱れによる”体力の低下”
このような原因が複雑にからみあって引き起こされる症状の1つが貧血なのです。

◆まず食事改善から◆

貧血が疑われたり、その心配があるようでしたらまずは食事改善に取り組みましょう。
朝食、お弁当、夕食をしっかり食べ、栄養バランスを整えることが貧血改善の近道です。

お薬を飲めば良いとか、サプリを摂っていれば安心とか、それだけでは一時的には改善してもきっと再発することでしょう。
それは原因が解決されていないからです。

どうか貧血に苦しんでいる皆さんが同じ失敗を繰り返さないようにと心から願っています。
それにはまず、食事改善から取り組んでください。
どうか、よろしくお願いします。

::: セリアスタッフの舞台裏【冬は太りやすい?】 :::

先日訪問した大学駅伝部の選手たちに質問をしました。
「冬って太りやすい? それとも太りにくい?」

皆さん、全員が「太りやすい」と回答しました。

読者の皆さんはいかがでそうか?
以前のセリア通信でも紹介したのですが、冬は夏に比べて代謝が高くなるため本来なら太りにくいはずです。

それでも体重が増えると思い込んでいる人がいるのはなぜでしょう?
その理由は冬の食生活習慣にあると思われます。

年末年始に生活リズムが崩れていないか。
食べる量が増える一方で活動量は減っていないか。
冬のイベントでついつい甘いものを食べていないか。

どれも意識次第で、どうにかできるとおもいませんか?
アスリートらしく意識高く日々を過ごし、より速く・強い身体をつくりましょう。
(山内)

::: 陸上雑感【指導者育成の必要】 :::

出場選手が減っている。
隆盛をきわめた時代を知る者として大会を訪れるたびに肌身に感じざるを得ない。
早くも働き方改革や少子化などの影響が出ているのだろう。

仕事柄、陸上の指導が担える教員募集への協力を依頼されることも多いのだが、なり手がなかなか見つからない。
以前はなりたくてもなれない人気の職業だったのに・・・。
そんな折、私のもとに千葉県スポーツ協会から通知が届いた。
有資格者を対象とした部活動の地域移行に向けた人材バンク登録の依頼状だった。
(山根)

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Xmasが近づいて、街はさぞかし賑やかなのでしょうね。

では、また来週。


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