熱中症予防の新習慣①【セリア通信 vol.931】

2025年7月1日

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皆さん、おはようございます。
お元気ですか?

皆さんは「稲の花」を見たことがありますか?
此処、いすみ市内では、早くも稲の花が咲き始めています。
青々と育った茎や葉の緑に隠れながら、いつのまにやら開花していました。

どうやら8月になる前に収穫を迎える勢いです。
お天気にも恵まれて、なんとか無事に育って欲しいものです。
朝ランを終えて畦道を歩きながら、日に日に成長する稲の勢いに驚かされています。

梨園を営んでいる地元のランナーに伺いましたら、今年は例年に比べて雨が少ないので
「甘味は濃いけれど大きさが心配」
なのだそうです。
コンディショニングに苦労が絶えないのは、ランナーだけではありませんね。

どうか皆さんも暑さに負けず、元気に夏を乗り切って実りの秋をお迎えください。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 熱中症予防の新習慣①
2 セリアスタッフの舞台裏【本気で頑張った結果】
3 陸上雑感【約束】

もはや夏の暑さは年々厳しさを増すばかりです。
いったい、どうやったら安全に走れるのか?
一緒に考えてみましょう。

熱中症予防の新習慣①

◆①輻射熱(ふくしゃねつ)を避ける◆

輻射熱とは、太陽などから発せられる遠赤外線が与える熱のことです。
遠赤外線などの熱線は、電磁波の一種なので空気の影響をまったく受けません。
また、熱は熱い方から低い方へと伝導する性質があるため、ヒトのカラダが熱を取り込んでしまうのです。
このようにして、遮るものが何もなく直接、太陽の熱線を受けたカラダはどんどん発熱してしまいます。
たとえハンディーファンを使用しても、太陽光による輻射熱の発生は防ぐことができません。
ですから連日の猛暑日を記録するようであれば、直射日光は避けるべきです。

夜間であっても地面や走路から発せられる輻射熱は強烈です。
都会が熱帯夜続きになるのも輻射熱にやられるからですね。
可能ならば、打ち水をして走路の温度を下げましょう。

【熱中症予防の新習慣】
  1. 直射日光を避ける
  2. 打ち水をする
  3. 黒球式熱中アラーム(輻射熱を測定し、熱中症のリスクを知らせる)を利用する

◆②タープテントの設置◆

学校での練習時には、風通しの良い日陰で休めるよう場所を確保しておきましょう。
校舎の吹き抜けやケヤキやクスノキなどの木陰があれば最高です。
また、散水用のホースにシャワーヘッドなどを取り付け、いざというときには全身が浴びられるようにしましょう。
もし、思うような日陰がなかったら、タープテントを用意してもらいましょう。
直射日光が避けられて、なおかつ風通しの良い場所があれば安心だからです。
最近は完全遮光型の優れたタープテントもあるようです。
競技場はもちろん、公園などでのクロカン練習時にも設置して、日頃から使い慣れておくことをお勧めします。

【熱中症予防の新習慣】
  1. 風通しの良い日陰の確保
  2. タープテントの設置

◆③ポータブルシャワー◆

此処、いすみ市はサーフィンのメッカです。
サーファーの皆さんは海から上がると持参したポリタンクの水を浴びるのですが、充電式のポータブルシャワーを使っている方がとっても多いんです!
これはランナーにも使えるなぁと、山さんはいつも思っていました。
例年、8月7日に開催されている「十和田八幡平駅伝」の伴走車に同行した際にも、ポータブルシャワーを使って走行中の選手に散水していたことが懐かしく思い出されます。

アイスバスや業務用の大型ゴミ箱を水で満たし、氷を入れてアイシングをしている光景は珍しくありません。
さらに一歩進めて、ポータブルシャワーを使って全身の水浴びをしてはいかがでしょうか?
もちろん、柄杓(ひしゃく)でも構わないのですが・・・。

【熱中症予防の新習慣】
  1. ポリタンクで水を用意する
  2. アイスバス、ポータブルシャワーを用意する

◆④練習時間を考えよう◆

長距離チームに朝練は不可欠ですね。
でも、ほとんどのチームが早くても6時半頃、たいていのチームが7時頃から走り始めています。
この時間帯が、すでに危険だと山さんは考えています。

だからといって、これ以上集合時間が早くなると、ご家族も大変です!
そこで夏季限定で、各自練習にしてみては如何でしょうか?
遅くても6時前には走り終えるようにすれば熱中症対策になると思うんです。
何より1番の熱中症対策は「規則正しい生活」なのですから、自己管理を徹底させる好機と考えてみるのも一案だと思うのです。

一方、夏季限定で朝練を止めて本練習だけにしているチームもありました。
海から松林へと吹き込む「浜風」を利用して涼をとっていたんです。
立地条件を上手に利用した工夫だと山さんは感心しました。
このチーム、朝練は各自の自覚に任せていたのですが、ほぼ全員が朝練を行なっていたのには驚きました。
ランナーって、やっぱりまじめですね!

山間部や、盆地などの場合は、打ち水を十分に行なってみてください。
大きな川沿いにある木立を利用したり、山登りに切り替えてみるのも良いでしょう。
たったそれだけでも熱中症のリスクは軽減されるはずです。
いずれにしても万が一に備えて水浴びや冷却が十分にできるようにしておきましょう。

【熱中症予防の新習慣】
  1. 練習時間を工夫する
  2. 練習場所を工夫する

::: セリアスタッフの舞台裏【本気で頑張った結果】 :::

先日の南関東総体で、見事インターハイ出場を決めた高校3年生のA君。
実は昨秋の新人戦ではメンバーに選ばれず、不出場に終わっていました。
複雑な表情で新人戦を走る仲間を応援していたA君は私に言いました。
「本当に情けないです。これから本気で頑張ります」

その宣言通り、その後の練習は本気そのもの。
ただ、レース前半突っ込んで後半失速。
頑張りすぎて体調も度々崩すなど、努力と結果がかみ合わない時期が続いていました。

それでも諦めず努力を重ねた彼を、陸上の神様は見捨てませんでした。
今春、総体路線のメンバーに選出され、県総体、南関東総体を突破。
現在は、今月下旬の広島インターハイに向けて練習を重ねています。
念願の大舞台。最高の走りができることを願っています。
(山内)

::: 陸上雑感【約束】 :::

選手と約束を交わすことがある。
つまづいたり、思うようにいかなかったり、そんな選手の少しでも励みになるのならと交わすのだが、彼らの笑い話にでもなれば、せめてストレスを和らげることはできるだろう。

そんなことがきっかけで交わした約束だが、彼らが卒業や引退をしてもなお、僕の中で続いている。
そのひとつが坊主頭だったり、ランニングであったり、ダイエットや懸垂だったりするのだ。
きっと彼らはとっくに忘れているに違いない。
だが、それが今も私の支えとなっている。

* * * * * * * * * * * * * * * *

中高生の皆さん、期末試験の準備は如何ですか?
徹夜勉強なんて、やめてくださいね。
練習と同じで、毎日コツコツやるのが力になります。

では、また来週。


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