冬だからこそわかる貧血のサイン その1「しもやけ・ひび割れ・あかぎれ」【セリア通信 vol.953】

2025年12月2日

前ページ:免疫力を高める食事と栄養 その2プロバイオティクス
後ページ:

皆さん、お元気ですか。

こちら千葉県いすみ市は今、ひと月後に迫った箱根駅伝やニューイヤー駅伝に出場されるチームの合宿で大賑わいです!
例年は地元のランニングクラブの子供たちと宿舎を訪問していたのですが、インフルエンザが流行している今年は見合わせることにしました。

それでも選手をひと目見たいという子供たちを引き連れて、距離走が行われている周回コースの沿道からみんなで声援を送りました。
小春日和となった土曜日のお昼前だったこともあり、4チームもの練習が重なったのです!
次々に現れ、駆けてくるスター選手軍団に子供たちはもちろん、保護者の皆さんも小躍りしながら声援を送っていました。

大事な練習にも関わらず、どのチームも笑顔で応えてくださいました。
選手の皆さんは子供たちへ手を振って笑顔で応えてくれて、爽やかさを残しつつ颯爽と駆け抜けていったのです。

本物のランナーを目の当たりにした子供たち…。
翌朝の練習では、こころなしか粘り強く走れていたのです。
元気をもらったのは選手より、むしろ応援した子供たちだったようです。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 冬だからこそわかる貧血のサイン その1「しもやけ・ひび割れ・あかぎれ」
2 セリアスタッフの舞台裏【しっかり走る前は】
3 陸上雑感【チャンス到来】

「貧血で走れないのは夏」と思われがちですが、意外にも冬に諸症状があらわれるケースが多いんです。
こんな症状も貧血のサインですので、ぜひ覚えておいてください。

冬だからこそわかる貧血のサイン その1「しもやけ・ひび割れ・あかぎれ」

◆①しもやけの原因◆

「しもやけ」は、寒さによる血行障害によって皮膚に起こる炎症です。
1日の寒暖差の大きい、今頃から発症する人が多いようです。

環境の温度によって自在に収縮する動脈に対し、反応の鈍い静脈の血流が滞ってうっ血し、炎症を引き起こします。
自律神経の働きが乱れて冷え性になっている方、栄養失調で血流が鈍くなっている方、子供や高齢者に多くみられます。

◆②しもやけの症状◆

カラダの末梢(まっしょう)部の血流が悪くなって炎症するため、手や足の指先や耳たぶはもちろん、ひどくなると手や足が全体的に赤紫色に腫れてしまいます。
痛がゆい症状やジーンとする痛みを感じることもあり、長引くと精神的にも負担になります。
さらに症状が悪化すると、手がグローブのように腫れることや水ぶくれになることもあるようです。

ランナーには意外に冷え性やしもやけが多いんです。
このこともぜひ、知っておいてください。

◆③ひび割れ・あかぎれの原因◆

しもやけと同様に「ひび割れ・あかぎれ」も、外気温の低下による血行障害の影響で、皮膚表面の新陳代謝が悪くなり皮膚や角質細胞間脂質(保湿成分)が作られなくなり、角質層の水分が失われ、乾燥することによって発症します。
さらに乾燥が進行すると真皮層にまで達し、血がにじみ出たり、出血したり、腫れたりします。

ひび割れやあかぎれは、手洗いを頻繁にするお仕事の方に多く発症します。
水仕事の多い主婦、美容師・理容師、医療従事者、調理師、研究員などの方はご注意ください。
ランナーの場合、足裏に血腫ができやすい方、踵(かかと)がひび割れやすい方は保温や保湿に努めましょう。
距離走をやると足裏の皮が剥けやすい方も新陳代謝が鈍くなっていて、皮膚が弱くなっている可能性も考えられます。

◆④しもやけ・ひび割れ・あかぎれと栄養◆

これらの症状は「鉄欠乏性貧血」のサインでもあるんです!
鉄分不足になると、抹消の皮下組織に酸素が行き届かなくなり新陳代謝が鈍くなります。
そのためうっ血で起こった炎症や、乾燥で傷んだ抹消組織が修復されなくなり、しもやけ・ひび割れ・あかぎれなど、特有の症状が発症するのです。

このように鉄分不足はコラーゲンの生成に直接的に影響します。
環境的要因(寒さ、寒暖差、乾燥)以上に、鉄分不足が影響していることを覚えておきましょう!

◆⑤鉄分不足は皮膚のバリア機能に影響する◆

いかがでしたか?
このようにカラダの末梢部位に発症する「しもやけ・ひび割れ・あかぎれ」ですが、じつは環境的要因よりも鉄分不足が直接的に関わっている可能性が高いことを覚えておいてください。
また、「しもやけ・ひび割れ・あかぎれ」に悩まされることで、カラダを覆う皮膚全体のバリア機能も損なわれている可能性が高いんです。

「しもやけ・ひび割れ・あかぎれ」は鉄分不足のみならず、栄養不足のサインでもあるんです。
ランナーであれば、貧血や障害の原因第1位ともいえる「必要エネルギー不足」だけはぜったいに避けねばなりません。
さらに、新陳代謝に関わる鉄分などのミネラル類、ビタミンB群などのビタミン類の不足も考えられます。
ランニング・パフォーマンスに影響が出る前に、食事栄養バランスアップに努めましょう。

【しもやけ・ひび割れ・あかぎれの方にオススメのセリア】

セリアジョブ(鉄分や皮膚の新陳代謝を促すミネラル類を強化)

セリアFe(皮膚の新陳代謝に欠かせないビタミンB群を強化)

セリアサプライズ(血流を良くするDHA・EPA、ビタミンE、中鎖脂肪酸を強化)

::: セリアスタッフの舞台裏【しっかり走る前は】 :::

ハーフマラソンまであと2週間ということで、少し速いペースでロング走を行いました。
走るほうは上手くいったのですが、異変が起こったのはその後です。
室温はそこまで低くないにもかかわらず、どうも寒気を感じるのです。

朝4時スタートで、走る前のエネルギー補給がバナナ1本だけだったこと。
速いペースで走ったことでグリコーゲンが優先的に使われたこと。
その結果、低グリコーゲン状態となり、熱産生がうまくいかなかったのが寒気の原因ではないかと推測しました。
そこで朝食をしっかり食べると、すぐに身体は温かくなりました。

しっかり走る前は、しっかりエネルギー補給をしないといけないという好例ですね。
皆さん、ちゃんと覚えておいてくださいね。
(山内)

::: 陸上雑感【チャンス到来】 :::

先週、セリアスタッフの山内君が経験談を紹介したように、これからの季節は西高東低の冬型の気圧配置が安定するため長距離に適しているといえるでしょう。
シベリアで発達したきわめて冷たい高気圧に日本列島がすっぽりと覆われることが多くなるため、圧縮された空気に包まれて酸素濃度が高くなるからです。
もし、気圧が1036hPaほどあったとしたら…。
標高差でいえば平地(通常1気圧1031hPa)からマイナス200m近くにもなります。
その差は、わずか数パーセントに過ぎませんが長距離ランナーにとっては大きな違いなんです。
貧血を経験したことのある選手なら、きっと体感したことがあるはずです。
かくれ貧血でさえ、パフォーマンスにはかなり影響するものです。

先日、行われた八王子ロングディスタンス。
今年も鈴木芽吹選手が日本記録を更新しました。
この時期の八王子の夜の冷え込みは厳しいはずですから、いっそう酸素が濃い状態になっていたと考えられます。
実際、以前にもこのレースで日本記録が誕生しています。
各地で行われる競技会や記録会もメインレースは夜に設定されています。
主催者の皆さんは知ってか知らずか明らかではありませんがプログラム編成の妙だとも私は考えています。

* * * * * * * * * * * * * * * *

こんな田舎まちに学生や実業団のトップチームが集結しています。
長距離界のスター選手を間近でみられる子供たちは恵まれているなぁとつくづく思うのです。

では、また来週。


前ページ:免疫力を高める食事と栄養 その2プロバイオティクス
後ページ:


セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
友だち追加


 今までのセリア通信はこちらから


 セリア通信の登録(無料)はこちらから


 御注文はホームページから