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■╋┓   スポーツ栄養情報 セリア通信 
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■╋■╋━ vol.19 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/01/08 ━━━━


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お正月気分もそろそろ終わりですね。

昨日は「七草かゆ」を食べましたか?

☆七草かゆ☆
春の七草「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
これらの野菜を刻んで入れた粥(かゆ)を七草粥といい、邪気を払い万病を除く占いとして食べる。
呪術的な意味ばかりでなく、御節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を
補うという効能もある。七草粥の風習は中国伝来のもので、平安中期頃に始まったとされる。
(語源由来事典より)


何だか聞いたことのない草の名前ばかりかもしれませんが、ナズナはペンペン草、スズナは蕪(カブ)、 スズシロは大根のことなんですね〜。


七種類全部を揃えるのは難しいですけど、家にある青菜を刻んでおかゆに入れるだけでも、

十分だと思います。一日遅れですけど、試してみてはいかがでしょう?


さて、お正月と言えば、大きな駅伝大会をTV観戦、という方が多いのでは?

いつかここに出てやるゾ〜、と誓った選手もいるかもしれません。

セリアユーザーの選手の皆さんも、数多く出場していました。

ですから、山根さんは気が気でなかったことでしょう。

コンディショニングに関して大会全般から感じた事も沢山あったようです。

そんな事も含めて、今日のお話をそろそろ始めましょう。


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◇コンディショニングの難しさ◇◆◇……・━━━…・┿

昨年は、試合に体調を合わせる事について考察してきました。

球技や格闘技のように対戦相手の技術・体力・作戦との勝負ならば、自分が万全の状態であっても勝てないことがあるでしょう。

一方で、走ることは自分のコンディションがベストであれば、少なくとも想定内の結果は期待できます。

ところが、そうはいかない選手が増えています。

一昔前の箱根駅伝ではタスキリレー後倒れ込む選手は多く見られましたが、レース中のアクシデントはそんなにありませんでした。

100%の力を出し切って倒れ込むのと、体調不良を起こして倒れるのでは意味が全く違います。

最近では出場選手のほとんどがインフルエンザの予防接種を行うなど、疾病対策は念入りです。

トレーナーや治療体制、食事やサプリメントまで、あらゆる配慮がなされています。

ですから、問題は選手一人一人の中にあるのでしょう。


◇箱根で続出したアクシデント◇◆◇……・━━━…・┿

三校がリタイヤという前代未聞の事態になりました。二人は脱水症、一人は捻挫が原因でした。

駅伝選手の月間平均走行距離は今や700〜1000キロにも達しています。

一日平均が約25〜30キロ、これは相当な練習量です。

毎日これだけ走り込んでいる彼らが、冬のレースで脱水症状に陥ってしまうのは何故でしょうか。

緊張やプレッシャーとの大きく関係していると思われます。


◇プレッシャーに弱い◇◆◇……・━━━…・┿

今の若者はプレッシャーに非常に弱くなっているという研究データを見たことがあります。

「一週間後に試験を行います」と告げられただけで、体が緊張体制に入るというものでした。

緊張時に多く分泌されるホルモン(アドレナリン)量が一週間ずっと高い値を示していました。

アドレナリンが分泌するとビタミンCが消費されます。

試験を迎える頃には体内のビタミンCが枯渇し、抵抗力が低下することが想像できます。

これが全国にTV中継されるような大きな試合であれば、その重圧は計り知れません。

試合が大きければ大きいほど精神的なケアーと抵抗体力の強化が必要になるのは明らかですね。

過度の緊張で調子を落とす恐れがあることを忘れないで下さい。


◇緊張が招く自律神経失調◇◆◇……・━━━…・┿

緊張で体調を崩した選手や、下痢や風邪などの病気にかかってしまった選手が、もし大舞台に出る事になったらどうなるでしょう。

さらに大きな重圧を感じ、脳が体調をコントロール出来なくなります。

まず、消化器官が働かなくなり、食欲が減退するばかりか、食べても消化吸収されません。

次に体温調節が利かなくなり、血圧や脈拍、呼吸、血糖値も乱れます。

暑さや水分補給などの外的因子によるものではなく、体の内部が操縦不能に陥ってしまうのです。

箱根駅伝の場合は、そこにタスキやチームの伝統など、避けようのない重圧がのし掛かってきます。


◆自律神経とは
内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経。
不安や悩み、心配事、プレッシャーなど、人間の体にはストレスや不快を抑制しようとする防衛機制がある。いわば心の安定を保つための安全装置。これが許容範囲を超えたとき、自律神経系に乱れが生じ、血液循環を悪化させて、さまざまな症状を引き起こす。


◇精神的な成長を◇◆◇……・━━━…・┿

箱根駅伝は一つのローカル駅伝に過ぎません。

ところがマスコミが必要以上に騒ぎ立て、そこに寄せられる期待も年々大きくなっています。

壮行会が盛大に行われ、宿舎に集まるOBの数や寄付金などにも拍車がかかることでしょう。

箱根駅伝に出場する事は、学生では経験する機会の少ない、こうした社会の動きと戦う事でもあります。

そして、その為の準備が必要です。

もちろん、指導者やスタッフの方々は、こうした渦の中でも学生達が本来の力を発揮できるよう、あらゆる配慮をされていることでしょう。

しかし、それ以上に、学生の精神的な成長が遅れてはいないだろうか、と心配になります。

それがアクシデントを生むのではないか、と思うのです。

是非、来年は全チームが無事完走して欲しい、その為にもスポーツアドバイザーとしての使命を強く感じています。


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加熱し過ぎたアナウンサーの叫び声には「どんだけ〜」と突っ込みを入れたくなります。

あくまで大学生の大会なのですから、報道陣も節度を持って欲しいと思います。

選手の皆さんもマスコミに踊らされる事なく、学生選手としてあるべき姿を見失うことの無いように・・・


大学生なのに、学業の話題が全く出て来ないのがとても不思議です。

ただ箱根駅伝で走る為に大学に入るのでしょうか?

そうだとしたら、大学駅伝というのは名ばかりですね。文武両道であって欲しいなぁ・・・

ぶつくさ言っていても始まりません。

きっと山根さんが何とかしてくれることでしょう。(←私って無責任?笑)


★☆山根さんから一言☆★───────────────────────────────────☆

高校、大学、実業団駅伝で活躍するアフリカ出身の選手が多くなりました。

実力が抜きん出ていることから選手起用に際して非難されることも多いのですが、母国から遠く離れたこの日本で頑張っている彼らに、温かい声援を送って欲しいと思います。

ケニアやエチオピアは今だ貧富の差が激しく、紛争や飢餓が絶えません。

彼らの活躍には家族ばかりか親戚縁者の生活がかかっているのです。日本にいても生活は極めて質素です。

大学に留学している選手などは生活費を倹約して送金しています。

ケニアの選手にはスワヒリ語で「ジャンボ=こんにちは」と声をかけると喜んでくれます。

ちなみに昨日1月7日はエチオピアのキリスト教ではクリスマスにあたります。

実業団の皆さん、来年はぜひとも「メリークリスマス」の一言を・・・

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アフリカの選手の皆さんがインタビューできちんとした日本語を話すのを聞いて「偉いなぁ」と思っています。

日本人より正しい日本語だったりして・・・(笑)

母国を代表して来ているんだ、という誇りを感じますし、チームになじもうと努力されているのだと思います。

スポーツに人種など関係ありません。

お互いが切磋琢磨できれば最高ですよね。応援していきましょう。


そうそう、昨日(七日)は山根さんのお誕生日でした。おめでとうございま〜す。

お幾つになられたんでしょうね?

ちなみにプレゼントは年中受け付けているそうですヨ、山根ファンの皆さん!


それでは、新年そうそう風邪など引かれませんように。

また来週まで、どうか御元気で。


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