【 セリア通信 vol.209 】夏の疲れを自己分析しよう その3

2011年8月30日

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皆さん、こんにちは。

まだまだ残暑は厳しいですが、空気は確実に秋の気配を含んでいますね。

日が暮れると、秋の虫の音が聴こえるようにもなりました。

いよいよ、夏のトレーニングの成果を発揮する季節ですね。


◆◇本日のメニュー◇◆

1. 夏の疲れを自己分析しよう その3

2. 山根氏のつぶやき


この夏、沢山のトレーニングを積んだ皆さんは、きっと疲労がカラダに残っているはず。

ひと言で疲労と言っても、原因はさまざまですし、単なる疲労では済まない場合もありますね。

疲労が残ったまま、トレーニングを続けると、カラダが壊れてしまいます。

強くなるために頑張ったのに、その成果が出せないなんて悔しいですよね。

自分の疲労をしっかり分析して、回復の方法を見つけましょう。

今週もそんなヒントが一杯詰まっていますヨ〜。ではどうぞ。


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│"ー"│ 夏の疲れを自己分析しよう その3
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◇体内時計をリセット◇◆◇……・━━━…・┿

早くも新学期を迎えた皆さん、学校生活は如何ですか。授業中、ボーッとしていませんか。

部活動中心の夏休みとは生活のリズムが違います。体内時計をリセットして変化に対応しましょう。

基本は「早寝・早起き・朝ご飯」。

寝覚めが悪くグズグズしていたら時間が無くなって、朝ご飯を菓子パンやカロリーメイトで済ませた・・・なんて事になってはいませんか? ましてや朝食抜きなど、もってのほかです。

サッと起きる習慣を身につけ、栄養バランスの良い朝食をしっかり食べて登校しましょう。

太ることなんか気にしないで、ご飯もたっぷり食べて下さいね。

皆さんはこの夏、過酷なトレーニングを乗り越えました。きっと顔つきもカラダつきも、今までとは違うはずです。成長した分、エネルギー量はもちろん、カラダを維持・成長させるために必要な栄養量も増えています。ですから、朝ご飯を疎(おろそ)かにすると栄養不足になって、午前中に既にヘロヘロになってしまいます。

このように夏バテは案外、日常生活の油断が招いていることが多いんです。

◇エネルギー切れに注意◇◆◇……・━━━…・┿

皆さんのカラダに備わっているエネルギータンクは筋肉と肝臓です。

エネルギー(グリコーゲン)はここに貯えられています。

この夏、肉体が変化するほど厳しいトレーニングを積んだ人は、必要なエネルギー量も増えています。

当然、タンクの大きさも筋肉量に比例し、大きくなっているんです。

肉体の変化に合わせて食事量も調整するのが理想的ですね。

グリコーゲンは約8時間で使い果たされます。食事を抜いたり、疎かにすると、あっという間にタンクが空になります。

授業中、集中出来ない人。手足がしびれて冷たくなってしまう人。

貧血を疑う前に、エネルギー切れの怖れがあります。

朝ご飯の栄養バランスを見直してみて下さい。もし、いい加減だったらすぐに改善しましょう。

◇日内リズムと睡眠◇◆◇……・━━━…・┿

「早寝・早起き・朝ご飯」が、なぜ、コンディショニングの基本なのか。

睡眠との関係から解説してみましょう。

私たちのカラダには、太陽と共に行動し、日没後に休むというサーカディアンリズムが備わっています。

行動時間にズレが生じても、体内時計合わせの調整が行われ、健康を守ってくれます。

でも、毎日のように時間がズレてしまうと、調整が追いつかずにリズムを崩します。

その結果、疲労回復のために必要な睡眠に悪影響を及ぼし、疲労が蓄積してしまうのです。

睡眠にも周期性があります。ノンレム睡眠、レム睡眠が一周期90分で、一晩に4〜5回、繰り返されています。この周期に沿った深い安らかな睡眠が疲労回復には欠かせません。

良い睡眠を確保するには、早く寝る習慣を身につけることが一番確実な方法です。

寝起きが良くなり、食欲も活発になれば、疲れ知らずの生活リズムが身に付くのです。

疲れが気になる人はまず、早寝の習慣から身につけましょう。

気分よく一日をスタート出来るようになるはずです。

◆レム睡眠・・・・・身体は休息状態なのに、脳は覚醒に近い状態で活動している睡眠のこと。
◆ノンレム睡眠・・・レム睡眠以外の比較的深い眠りの状態。筋肉の活動は休止しないが、脳は休息状態になる。

◇変化に順応するチカラ◇◆◇……・━━━…・┿

人のカラダには、どんな状況でも健康で元気な生活が送れるように体調を調節する機能があります。

運動したら汗をかいたり、エネルギーを消費したら食事をしたり、活動したら休んだりする・・・

これを『ホメオスタシス』と言います。

また、異なった環境にも順応し、健康で元気に活動出来るカラダを作るシステムを『アロステーシス』と言います。

アスリートは常に厳しい環境に身を置きながら、人一倍元気で、健康でなければなりません。

出来るだけカラダに優しい生活を心がけ、過酷なトレーニングや肉体変化に対応することが必要です。

その鍵を握っているのが基本的な生活習慣です。合宿における大きな収穫の一つがそれです。

基本的な生活習慣を身につけさえすれば、人はチカラ以上に頑張れるのです。

トレーニング理論は様々ですが、合宿をやらないチームはありませんね。

合宿生活こそ、ホメオスタシスとアロステーシスの両立した、理想的な環境と言えます。

日々の生活に活かしてこそ、本当の意味で合宿の成果があったと言えるでしょう。

せっかく身に付いた習慣を、活かせるかどうかはアナタ次第です。

本当に大切なのは、皆さんに任された、これからの日常生活なのです。


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ヒトのカラダは上手く出来ているんですね。

環境の変化にも順応していくチカラがある・・・

でも、カラダを使いっぱなしで放ったらかしたら、そのシステムも働きません。

使ったらきちんと手入れをしてあげなくちゃ、ね。

食事をする事が、手入れの一つだとしたら、嬉しい事です。

旬の美味しい物をしっかり食べれば、カラダも心も喜びますね。



★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

先週のスポーツはショッキングなシーンが多かった。パリ世界柔道での重量級惨敗。

世界陸上でのボルト選手のフライング失格。常に勝ち続けることの難しさを見た気がする。

どんなに強い選手が王者に君臨しようと、いつか勝つことを夢見て努力している選手がいる。

当たり前のことかも知れない。でも、そういう人が次の時代を作って行くんだと思う。

福島千里選手が日本選手で初めて100m準決勝に勝ち残った。歴史的快挙だ。

そんな福島選手を負かす選手の出現を心待ちにしている。

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ただ今、世界陸上の真っ最中。ロンドン五輪の予選も各競技で始まっていますし、ラグビーW杯も、すぐそこまで来ています。スポーツの祭典、目白押しですね。

あ〜、みんなに頑張って欲しいなぁ。。。しっかり応援しなきゃ。

素晴らしいパフォーマンスを観たら、皆さんもヤル気が湧いて来ちゃいますね。

たくさん刺激を受けて下さいね。


それでは来週まで、どうかお元気で!


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