【 セリア通信 vol.214 】なぜ貧血になるの? その4

2011年10月4日

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皆さん、こんにちは。お元気ですか?

10月になりました。

キンモクセイの香りが、あちらこちらで漂っていますね。

気温もだいぶ下がってきて、秋の深まりを感じます。


皆さんの秋の楽しみは何ですか? 私はやっぱり・・・食べ物です。(笑)

柿や栗、サンマもイイですねぇ。松茸にはとても手が届かないけど、キノコも美味しい。

その分しっかり走れ、って? ハイ、努力します。


◆◇本日のメニュー◇◆

1. なぜ貧血になるの? その4

2. 山根氏のつぶやき


貧血についての特集も最終回です。

意外に気づかない貧血の原因について、採り上げています。

記録がどんどん良くなるから、と、走ることばかりに夢中になると・・・

一体、カラダはどうなってしまうのでしょう?

選手はもちろんですが、指導者や親御さんにも、よく読んで頂けたら、と思います。



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│"ー"│ なぜ貧血になるの? その4
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◇血液をつくるのは骨髄◇◆◇……・━━━…・┿

皆さんは血液がカラダのどの部分で造られているか、ご存知ですか?

血液は骨の内部に詰まっている骨髄で造られます。血液を造る骨髄を「赤色骨髄」と呼びます。

発育期には、全身の長骨(長く、大きな骨)にある赤色骨髄が盛んに血液を造ります。

ところが第二次成長期を前にした辺りから、このシステムが大きく変化します。

腕の骨などに入っていた骨髄が役目を終えて次第に「黄色骨髄」となってしまうからです。

末端の骨にある骨髄は、成長と共に少しずつ黄色骨髄となり、血液生産をストップします。

大人になると赤色骨髄量は約半分まで減少し、血液生産の場は体幹部に限定されてしまうのです。

頭蓋骨、椎骨、胸骨、肋骨、骨盤及び、上肢骨(上腕部)、下肢骨(大腿部)です。

◇発達期と造血システムの変化◇◆◇……・━━━…・┿

造血システムが変化する時期は、持久系機能の発達期と重なります。

小学校高学年から中学生にかけては、外見的にも大人のカラダになり始めますね。

まず、骨格がしっかりとしてきます。それに伴い内臓が発達し、心肺機能などの持久系機能が著しく発達します。

ですから、この年代の選手は長距離トレーニングをすればするほど能力が高くなり、面白いほど成長します。

校内マラソン大会や駅伝で頭角を現し、走れば走っただけ記録を伸ばすという選手を多く見てきました。

マラソン大会で優勝して陸上が好きになったり、勝ってホメられて長距離選手になった人もいるでしょう。

走り始めた頃はすべてが順調だったはず。子供の頃から貯えられた血液が大活躍していたからです。

ところが、ある日突然、思うように走れなくなってしまいます。調べてみたら貧血だったという人が多いのです。

走ることだけに没頭して、いつの間にか血液の貯金を使い果たしてしまっていたんですね。

長距離走は血液にダメージを与えるスポーツです。食生活や栄養を疎かにすると、必ずと言っていいほど、貧血の症状が表れてきます。

◇名選手に共通する体幹の強さ◇◆◇……・━━━…・┿

骨髄は骨の中にありますが、骨とは別の組織です。体幹部がしっかりと発達すれば骨髄もたっぷり収まります。

そうすれば大人になっても高い造血能力を保つことができますね。

血液の状態は幼少期の発育状況と深い関わりがあると考えられます。

今までお会いしたトップランナーに共通しているのは、骨盤が大きく、体幹部が発達していることでした。

マラソン選手とは思えないほど腰回りがガッシリと大きいんです。そして、貧血とは無縁だった人ばかり。

幼少期から陸上漬けだった人もいませんでした。

野球やサッカー、水泳やバスケットなどで活躍していた、という方が多いのも興味深いです。

◇骨格や内臓の発達が大切◇◆◇……・━━━…・┿

体幹の発達と造血能力の関係は否定出来ません。発達期における過度のトレーニングや間違ったダイエットは、骨格や内臓の発達を妨げ、貧血の原因になってしまう事が多いのです。

持久系機能の発達期には面白いように記録が向上します。けれども、走る事に夢中になるあまり、カラダの発達を妨げてしまったケースを、数多く見て来ました。貧血の原因が、単に練習内容や体質だけでなく、骨格や内臓の発達期の無理がもたらしていることならば、投薬治療ではない根本治療が必要です。

発達期のトレーニングを否定する訳ではなく、大事な時期だからこそ、競技力の向上に突き進むのではなく、人としてあるべき健全な発達にも配慮が必要だ、と考えています。

貧血はカラダが危険を知らせてくれている・・・私は改めて、皆さんにそう伝えたいのです。

それは命のメッセージであり、正しく理解する必要がある、ということを。


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調子の良い時は、ついつい練習にも力が入って、やり過ぎてしまいますよね。

そういう時にこそ、必要な栄養をしっかり摂って欲しいのです。

不調がおとずれた時には、カラダもボロボロになっていた、なんて事にならないように。

絶好調と故障は背中合わせです。指導者の皆さんも、どうぞ気を配ってあげて下さいね。



★山根氏のつぶやき☆★──────────────────────────────────☆

不覚にも携帯電話を水没させてしまいました。雑巾がけをしている最中に電話が鳴り、事件は起こりました。

通話後、雑巾をバケツに放り投げたつもりだったに、何を間違ったか投げ入れてしまったのです。

携帯がダメになってしまったことより、何も迷わず投げ入れたことがショックでした。

ボケの始まりか・・・。暫く、頭を抱え込みました。何だか情けなくなってしまって。

知らない間に加入していた保険のお陰で何の費用もかからずに同じ機種の新しい携帯電話が届きました。

アドレス帳も通話記録も、メールまですべて保存されているのですから時代は進んでいますね。

うっかり者には安心な時代ですね。でも、たとえ保険に加入していても頭の記憶までは保証されません。

まだまだボケないように気をつけます。

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携帯を放り投げるのも問題ですが、知らない間に加入していた保険、というのも気になりますねぇ。(笑)

でも、まだまだボケのうちには入りません。ボケかもしれない、と気にすると、ますますボケますよっ。

脳の活性化には『ひとりジャンケン』が効果的、とか。

左右の手で勝負するのですが、必ず右手に勝たせるように出していくのです。

テンポよく連続15回出来れば、アナタはまだまだ大丈夫。心配な方はお試しあれ〜。


ラグビーW杯、日本は残念ながら予選リーグ敗退でしたが、決勝トーナメントがもうすぐ始まります。

優勝候補のニュージーランドは、司令塔のカーターがケガで出場出来ないのが不安材料です。

素晴らしい試合が展開される事を楽しみにしています。


皆さんも、来週までどうかお元気で。


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