春に多いトラブル ~かくれ貧血~【セリア通信vol.657】

2020年3月31日

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 皆さん、お元気ですか。

      
 ◆◇本日のメニュー◇◆

 1 春に多いトラブル ~かくれ貧血~
 2 山内のなんでだろう【着込んで練習?】
 3 今週のアクション【収束するまで】

 思うように走れず、何だかおかしい・・・。
 それって、もしかして「かくれ貧血」!?

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         春に多いトラブル ~かくれ貧血~
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 ◆かくれ貧血とは◆

 酸素を運搬するヘモグロビンは正常値の範囲内なのに、
 体内に貯えている鉄分(フェリチン)が著しく低下した状態を指します。
 ランナーが思うように走れず受診して血液検査を受けても、
 この状態で貧血と診断されることは殆どありません。
 ただ、明らかにパフォーマンスが低下し、
 本来の走りが出来ません。

 ◆主な症状と原因◆

 主な症状はスタミナ切れとスピードダウンです。
 それまで難なくこなしていた練習が
 いつになくきつく感じられるようになります。
 日が経つにつれてペースアップすら困難となり、
 遂には思う様な走りが出来なくなってしまいます。

 春先にかくれ貧血が多く見られる理由は次の通りです。

 1、生活環境の変化及び季節の変化による自律神経系の乱れ
 2、自律神経系の乱れに伴う消化不良
 3、炭水化物の摂り過ぎ
 4、急激で無理なダイエットによる栄養不足
 
 ◆こんな選手は気をつけよう◆

 1、この春、生活環境が変わる人
 2、緊張すると体調を崩しやすい人
 3、競技レベルの高いチームへ進学する人
 4、ごはんやパン、めん類をついつい過食してしまう人
 5、スナック菓子を食べ始めると止められない人
 6、洋菓子や菓子パンが大好きな人
 7、ジュース類・スポーツドリンクを飲み過ぎている人
 8、朝食を抜いている人
 9、外食やコンビニ食が多い人
 
 2つ以上当てはまる選手は要注意!

 食事栄養バランスを崩しやすく
 また、消化吸収も不安定になりやすいため
 知らず知らずのうちにかくれ貧血になりやすいでしょう。
  
 ◆血肉になる食材を食べよう◆

 かくれ貧血の予防・改善には
 食事栄養バランスの見直しが必要です。
 まず始めにタンパク質やミネラル類を豊富に含む
 肉類や魚介類、豆類や豆製品をしっかり食べましょう。
 毎日、毎食摂るのが理想です。
 栄養がたっぷり補給され、
 カラダに余裕が生まれたら
 鉄の貯金(フェリチン)が増え始めます。
 その上でセリアジョブを使うのがベストです。

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 ◆実は多い、かくれ貧血◆
 
 中高生の約半数近くが潜在的鉄欠乏状態、
 いわゆる「かくれ貧血」ではないかとも言われています。
 かくれ貧血か否かは血清フェリチン量で調べます。
 一般的な採血検査では測定されませんので、
 血液検査時に申し出て下さい。

 これまでご相談を頂いたケースでは
 ヘモグロビンが平常値の範囲内にも関わらず
 フェリチンが20未満に下がると
 パフォーマンスの低下が顕著でした。
 かくれ貧血の目安になると考えています。

 日本人にはお正月休みをきっかけに
 栄養バランスを崩す傾向が見られます。
 そうしたちょっとした油断が
 かくれ貧血を生むのです。
 ご注意下さい。

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 ::: 山内のなんでだろう【着込んで練習?】 :::

 それは天気の良い日のことでした。
 運転中にジョガーを発見!

 20℃近くある暖かい日でしたが、
 上下共にウインドブレーカーを着込んでいたのです。

 皆さんは厚着派? 薄着派?
 暑がりの山内は薄着はです!
 寒いときは着込みますが
 汗ばむと上着を脱ぎます。
 理由は3つ。

 1 着込むと発汗で水分・ミネラルが失われる
 2 肌が日光を浴びることでビタミンDが活性化し骨が強くなる
 3 体脂肪を燃焼する酵素「リパーゼ」は体温が上がり過ぎると働かなくなる

 痩せたいからと着込んで走ると
 かえって痩せる効果が薄れます。
 また、故障や貧血のリスクも高まります。

 これらを理解した上で練習時のウエアを選びましょう。
 (山内)
 
 ::: 今週のアクション【収束するまで】 :::

 COVID-19の影響が拡大しています。
 感染防止の取り組みは、すでにご存知だと思います。
 大事なのは収束するまで、気を抜かずにやり続けることです。
 皆んなで指示に従い、感染拡大防止に努めましょう。

 私には苦い経験があります。
 それは今からちょうど20年前のことです。
 私は流行性結膜炎(アデノウイルス)に感染しました。
 症状が重く、とても苦しみました。

 非常に感染力の強いウイルスだったので、
 社員寮の住民は避難し、一ヶ月ほど隔離生活を送りました。
 もちろん仕事も休みました。

 そんな中、見舞いに来てくれた同僚の1人が感染してしまったのです。
 彼は私に気をつかって警戒を緩めて接してくれたのです。
 申し訳ないことをしたと、今でも後悔しています。

 通院先でも私の触った箇所はすぐに看護師さんが消毒していました。
 そのことを知っていた他の人たちは感染しないように
 アルコール消毒を徹底していたのです。

 3つの密をつくらない。
 こまめな手洗い。

 安心出来る日まで、
 やるべきことを励行しましょう。
 
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 東京五輪が延期されました。
 簡単な決断ではなかったことでしょう。
 この判断が良かったと言えるように
 私たちなりの役割を果たそう。
 そう、思っています。
  
 では、また来週。


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