カラダを育てる栄養学その2【セリア通信vol.698】


2020年1月12日

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皆さん、お元気ですか?

今年もたくさんの年賀状を戴きました。
この場を借りて御礼申し上げます。
本当に有り難うございました。

皆さん、それぞれに目標があるようですね。
私たちもきっと達成出来ると信じて祈っています。
まだまだ厳しい状況が続きますが、充実した毎日を送って下さい。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 カラダを育てる栄養学 その2
2 山内の食事栄養プチ情報【お肉の食べ分け】
3 陸上雑感【嬉しかったこと】

長引く不調や故障の原因の一つとなっている”神経系の乱れ”について解説します。

カラダを育てる栄養学 その2

◆中枢(ちゅうすう)神経と末梢(まっしょう)神経◆

中枢神経とは、脳と脊髄のことです。
全身にはりめぐらされた末梢神経から伝わってきた情報を察知して   ”カラダにとって最善の指令を出す器官”です。
末梢神経は、脳からの指令を受けて筋肉を働かせる”運動神経”と血液循環や呼吸、体温、消化などの調整を行なう”自律神経”からなります。

◆体調を調整する交感神経と副交感神経◆

自律神経はカラダを活動的にさせる交感神経カラダを休息させる副交感神経らなります。

    交感神経の活発な運動時は・・・
1、心臓→拍動を早める
2、肝臓→グリコーゲンを分解する
3、消化器官→活動を抑制する
などの指令を伝達します。

一方、副交感神経の活発な休息時は
1、心臓→拍動を遅くする
2、肝臓→グリコーゲンを貯える
3、消化器官→活発に活動する
などの指令を伝達します。

このように自律神経の交感神経と副交感神経がカラダの変化に的確に対応しながら活動と休息のバランスをとり、カラダを調整しています

◆神経はとてもデリケート◆

このようにヒトのカラダは中枢神経と末梢神経によって活動と休息のバランスをにとりながら健康を保っているのです。
ところが、その働きが精密であるがゆえにとてもデリケートです。
コロの有り様や、生活などが乱れると、すぐに混乱が生じます。
もし、不規則な生活を続けると、自律神経が乱れ カラダの各器官の調整ができなくなり、体調を崩してしまいます

ランナーに見られる自律神経の乱れの原因は、主に次の3つです。

1、生活の乱れ(起床・食事・学習・睡眠など)
2、過緊張(競技・進学・恐怖・不安・将来など)
3、ストレス(対人関係、生活環境など)

◆生活を正そう◆

私たちはこれまで30年間にわたって貧血や故障が思うように回復出来ずに困っている中高大学生選手からのご相談を受け、聞き取り調査を続けています。
その殆どが医師の診断のもとに投薬治療を受けていました。
それなのに疲労骨折や貧血が治らないでいるのです。
そこで発症の原因は体調にあるのではと考えるようになりました。

たとえば貧血の選手が投薬治療を受けたとしても食生活が乱れているのであれば、栄養バランスは崩れたままですね。
ですから一時的に回復することはあっても、すぐにまた再発するのは目に見えています。
しかも、その食生活の乱れが自律神経に悪影響を及ぼしていたら、たとえ栄養を摂ったとしても吸収が不十分になるのです。


故障や貧血を発症してしまったとき、その原因は自分の日常生活にある
そう考えてみましょう。
そこに潜む問題を解決しなければ、根本的な改善はなかなか出来ません。

故障や貧血を長引かせる、もう一つの原因については次週に続きます。
 
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::: 山内の食事栄養プチ情報【お肉の食べ分け】 :::

牛肉、豚肉、鶏肉はいずれも良質な動物性たんぱく質。
それぞれ栄養学的には異なる特長があります。

赤い牛肉は吸収の良いヘム鉄が豊富。
貧血予防対策にはピッタリです!

豚肉は持久力を高め、疲労回復を助けるビタミンB1が豊富。
レースや練習を頑張りたい。
疲労が溜まっている。
そんな時に、ご飯と一緒に食べましょう!
玉ねぎやニラと一緒に食べるとビタミンB1の効果がさらに高まります。

鶏肉は高たんぱく低脂肪です。
胸肉には疲労回復成分のアンセリンが豊富。
手羽はコラーゲンが豊富なのでケガ予防に。

このような特徴を踏まえ、カラダの状況に応じて食べ分けることで、さらなる競技力の向上につなげていきましょう!!
(山内)

::: 陸上雑感【嬉しかったこと】 :::

6日、あの駒澤大学の大八木監督からお礼状が戴いた。
箱根が終って日も浅く、まだまだご多忙の最中に違いない。
その素早い対応に、私はすっかり感動してしまった。
だからこそ有り難く、とても嬉しかった。

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寒さはこれからが本番ですね。
走った後はカラダを冷やさないように気をつけて下さいね。

では、また来週。


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