新生活を送る皆さんへ その1【セリア通信vol.865】

2024年3月26日

前ページ:ペプチドがランナーにもたらす恩恵 その3
後ページ:新生活を送る皆さんへ その2

皆さん、お元気ですか。

いきなりですが、ビタミンCの話題です。

じつは哺乳動物のほとんどが体内でブドウ糖からビタミンCをつくっています。
ところが、ヒトやサルは、この機能を失ってしまいました。

進化の過程で、体内でビタミンCをつくりだす酵素が突然変異したことが原因です。
ヒトやサル以外の哺乳動物が体内でビタミンCをつくるにはエネルギー源でもある「ブドウ糖」を原料としています。
生物にとってブドウ糖は命の源です。
飢餓に備えてなるべく節約したい。
そんな栄養でもあります。

山さんは考えます。
もしかしたら私たちヒトにとっては毎日、毎食、新鮮な野菜や果物を食べることによってビタミンCを摂取する方が、体内で合成するより「省エネ」だったのではないかと・・・。

大航海時代、何ヶ月にも及ぶ船旅には新鮮な緑黄色野菜も、果物もありませんでした。
そのため多くの船員が歯茎、粘膜、消化管、筋肉から出血し、命を落としました。
そのことから研究が進み、発見された栄養がビタミンCなのです。

最近、偏食のご相談が増えています。
お菓子で育った皆さん、野菜や果物嫌いの皆さんもぜひ、この機会に野菜や果物を食べる意味を考えてみてください。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 新生活を送る皆さんへ その1
2 セリアスタッフの舞台裏【失敗してもいい】
3 陸上雑感【通信制増加の背景】

ご卒業、ご進学、ご就職などこの春、大切な門出をお迎えの皆さま、スタッフ一同、心からお祝い申し上げます。
ほんとうにおめでとうございます。
そんな皆さまへ、お届けします。

新生活を送る皆さんへ その1

◆いち早く「新生活のリズム」を整えよう◆

「さあ、がんばろう!」
そう思って迎えた新生活だったのに何だかココロもカラダもすっきりしないまま、体調不良や気力の低下に悩まされる選手が多いんです。

私たちは環境の変化に弱い生きものです。
変化=ストレス」となってしまうと
一気に体調を崩します。
スタート時のそのようなつまずきが、心身へ大きなダメージとなりかねません。

いち早く環境に慣れて、アクティブに活動するためにも「新生活のリズム」を整えましょう。
そのためのコツがあるんです!

◆新生活のリズムを整えるコツ①入浴する◆

環境変化の疲れやストレスを十分に癒すには
良質な睡眠をとる必要」があります。
睡眠の質を左右するのが入眠直後の深さです。
深ければ深いほど、疲れやストレスが癒やされ気持ちよく目覚めることができるのです。
最近は遠征先にまで寝具を持参する選手が増えているほど、トップアスリートなら誰しも睡眠を大切にしています。

この熟睡へといざなうのが入浴です。
たとえ10分でも、シャワーだけでもかまいません。
就寝前でも、帰宅直後でも良いんです。
毎日の入浴をお願いします。
環境が変わっても、コレだけは守ってほしい。
ぜひ「入浴+熟睡」が組み合わせを実践して、ココロとカラダの乱れを毎日リセットしましょう。

◆食欲を乱すストレス◆

しばらくは新しい出来事ばかりの毎日が続きますね。
先の読めない不安やストレスから食欲を乱すケースも多いんです。
ひとたび過食・間食・偏食スイッチが押されてしまうと、なかなか止められなくなります。
「こんなはずじゃない」とか、「これはダメだ」と思いつつ食べ続けてしまう選手も・・・。
これは絶対に避けなければなりません。

◆新生活のリズムを整えるコツ②夕食は腹八分◆

そこで何より大事なのは「規則正しい食生活習慣」の確立です。
朝昼晩の食事をきっちり食べるように心がけましょう。

そして、ココがポイント!
新生活のリズムを整うまで、つまりココロとカラダの制御ができるまでは間食を避けて、「夕食を腹八分」に抑えましょう。
夕食をゆっくり味わいながら、よく噛んで食べていると適量(腹八分)の感覚が自分でもはっきりとわかることでしょう。

一方、ちょこちょこっとお菓子をつまみ食いしたり、お腹いっぱいになるまで食べることは胃腸に大きな負担を与えます。
ただでさえ疲れているのに内臓に無理をさせると睡眠の質まで下げてしまうからです。
「あぁ、お腹が空いたぁ!」と食事を楽しみにできるように、「お腹が空いて、目が覚めた!」となれるよう間食せずに、夕食は腹八分でお願いします。

◆眠りと目覚めがバロメータ◆

新生活のリズムが整うと、スーッと眠れて、熟睡できるようになります。
そして、起床時間になるとサッと目が覚めるんです。
目覚まし時計なんて、要りません!

この眠りと目覚めを身につけること。
それが新生活のリズムを整えるうえでの第一目標です。
まずは入浴から、そして夕食を制御することから始めてみましょう。

トップランナーは生活のリズムが整っています。
だから、「自分で起きられる」タイプが多いんですよ!
お母さま、お父さまに起こされないようにね。

次週に続く。

::: セリアスタッフの舞台裏【失敗してもいい】 :::

伊那駅伝、各地の記録会と結果を追うのに大忙しの週末でした。
良い走りができた!という皆さん。
おめでとうございます!
これから始まるシーズンではもっと良い走りができることを願っております。

思ったように走れなかった・・・という皆さん。
そういうこともあります。
3月初旬に開催された東京マラソンを思い出してください。
あのキプチョゲ選手やハッサン選手ですら失敗することがあるのです。

大事なのは失敗を引きずらず、なぜ上手くいかなかったのかを冷静に反省し、今後に活かしていくことです。
失敗の芽を1つ1つ摘んでいったら成功率も上がってくることでしょう。
次こそは、今まで頑張ってきた成果を発揮できることを願っております。
(山内)

::: 陸上雑感【通信制増加の背景】 :::

通信制の高校生が増加の一途をたどっている。
背景には不登校の増加やコロナ禍がある。
だが、それだけではない。
高校に学園生活を求めない。
そのような考え方にも原因がある。
彼らには学校行事も、部活動も要らないという。
成績が優秀で何一つ問題がないのに通信制を選択する生徒たちが今、生徒増に拍車をかけている。
(山根)

* * * * * * * * * * * * * * * *

春はもっとも代謝が高いんです。
メラメラとエネルギーを燃やしているぶんだけ眠いのかも知れません・・・。

では、また来週。


前ページ:ペプチドがランナーにもたらす恩恵 その3
後ページ:新生活を送る皆さんへ その2

セリアのご注文、ご相談はLINEからも受け付けております。
友だち追加


 今までのセリア通信はこちらから


 セリア通信の登録(無料)はこちらから


 御注文はホームページから