今年のセリア通信から(下半期編)【セリア通信 vol.957】

2025年12月30日

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皆さん、お元気ですか。

本日午前10時、富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝競走)が開催されます。
静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間神社前をスタートし、富士市富士総合運動公園陸上競技場までの高低差174mにも及ぶ過酷なコースです。

最終7区の8.3kmが見逃せません。
3km過ぎから厳しい上りがゴールまで続き、箱根駅伝の5区にも匹敵する波乱の展開が予想されるからです。
セリアユーザー選手、ユーザーチームも多数出場されます!

今年も全国ネットでテレビ中継が予定されていますので、ぜひご覧ください。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 今年のセリア通信から(下半期編)
2 セリアスタッフの舞台裏【才能と食事】
3 陸上雑感【文武両道】

「やってはいけない」こともたくさんありましたね。
競技力向上は毎日の積み重ねでしか成しえません。
「簡単便利」なモノや方法などないことを覚えておいてください。

今年のセリア通信から(下半期編)

◆やってはいけない糖質制限◆

糖質制限はとても危険です。

ごはんやパン、めん類などの主食を抜くと、1日に必要としているエネルギー量に不足が生じるからです。
この状態でトレーニングを行うと、筋肉や血液がみるみる破壊され、体内に「炎症」が広がってしまいます。
また、この炎症が引き金となって鉄の吸収を阻害するホルモンが大量に分泌されます。
それが原因となり、「鉄を摂っているのに貧血が改善できない状態に陥る」のです。
また、鉄は体内で筋肉などの細胞をつくるのを助ける補酵素でもあります。
必要エネルギー量不足が慢性化すると貧血のみならず、長引く故障や不調を招くことになるのです。

鉄を摂っているのに、なかなかフェリチンが貯まらない。
気をつけているのに貧血が改善しない。
故障が長引いている。

そんなトラブルでお困りの方は必要エネルギー量不足を疑ってみましょう。

◆やってはいけない夜ふかし、朝寝坊◆

きっと今は冬休みの真っ只中ですね!
今日12月30日は練習がお休みという方も多いことでしょう。
そこで読者のみなさんに質問します。
「はい」か「いいえ」でお答えください。
  1. 昨夜は、いつも通りに寝ましたか?
  2. 今朝は、いつも通りに起きましたか?
  3. いつもの時間に朝ランしましたか?
①~③のすべてに「はい」、と答えた方のみ合格です!

それ以外の方は、残念ながら不合格となります。
次の項をよく読んでください。

◆生活的時差ボケ状態◆

生活のリズムの安定が、ランナーの体調や健康保持には欠かせません。

規則正しい生活を送り、体内時計を毎日決まった時間に合わせることでしか、体調を整える自律神経やホルモンの働きを保てないからです。
じつは、この体内時計はとってもデリケート。
たった一夜の夜ふかしや朝寝坊でも狂いが生じてしまい、ホルモン分泌のタイミングにまでズレが生じて体調を乱すことが知られています。
もし、休日に「だるい」「しんどい」「頭が痛い」「ボーッとする」などの症状があったら、ご注意ください。
朝寝坊してなおまだ眠いなんて休日は最悪ですよね!
この状態だと疲れを持ち越してしまい、疲労が深刻化するばかりです。

これを私たちは「生活的時差ボケ状態」と読んでいます。

「練習が休みだから」といって、夜ふかし朝寝坊をすることは厳禁です。
いつも通りに起床して朝ランに出かけ、朝ごはんを食べましょう。
もし、それでも疲れているようなら昼寝するのが良いでしょう。

◆食べてはいけない菓子パン・エナジードリンク◆

菓子パンは食べやすくて、安価で、しかも高カロリー。
家事や仕事で食事をする時間が取れない方にとっては便利な食品です。
また、食の細い女性や高齢者にとっては容易くエネルギー摂取ができるという利点があります。

ところが、食べ盛りの高校生や大学生ランナーにとっては注意を要する食品です。
口当たりが良くて軽い食感に加えて甘いという味覚に脳が反応しやすく、ついつい食べ過ぎて砂糖と油の摂りすぎになりやすいからです。
もし、砂糖を摂りすぎると体内に疲労物質(炎症物質=糖化)が生じます。
それが火種となり、故障やケガはもちろん疲労や貧血などが治りにくくなるのです。
加えて清涼飲料水やエナジードリンク、さらにはスポーツドリンクを多飲していたらどうなるでしょう?
ビタミンB群まで消耗してしまい、疲労が抜けないカラダになってしまいます。

真のアスリートなら、食べてはいけないものは口にしません。
また、バランスの良い食生活を送っていれば自ずと必要がなくなる食品です。

◆何を食べるかより、栄養が吸収できるカラダづくりを◆

もし、バランスの良い食事が提供されていたとしても、だらしない生活を送っているとカラダづくりに欠かせない大切な栄養、鉄・カルシウムなどのミネラル類や、タンパク質の吸収は不十分となってしまいます。

これらカラダづくりの要となる栄養素(ミネラル類+タンパク質)を、構成素と呼びます。
構成素のうち、ミネラルは金属のことであり、タンパク質は消化吸収過程でアンモニア等の毒素が生じます。
金属は体内できちんと処理できずに蓄積したら毒にもなりますし、タンパク質も扱いきれなかったら毒素が溜まります。
そうならないように受け入れ態勢が整っていない状況下では、ほとんど排泄してしまう仕組みになっているのです。

今年を振り返ってみると、「食生活習慣を正そう」という呼びかけに終始していたことがわかります。
それは何を食べるかよりも、栄養が吸収できるカラダづくりの必要があるからなのです。
食生活習慣が確立さえしていれば、何を食べても必要な栄養は余すことなく吸収できるのです。

世の中には容易い話が多いですね。
食事やスポーツ栄養に関しても同様です。
でも、セリア通信読者のみなさんはきっと分かってくださっていることと信じています。
カラダづくりに簡単便利な方法など存在しないことを。
毎日のまじめな生活、そして地道なトレーニングの積み重ねでしか強くなれないことを。
何かに行き詰まったり、つまずいたら、原点に立ち返って考えましょう。

ランナーに相応しい生活を送っているか、
どうかを考えてみればきっと問題点や原因が見つかるはずです。

【セリア通信下半期編まとめ】

::: セリアスタッフの舞台裏【才能と食事】 :::

練習訪問先の高校の先生から、貧血や故障を繰り返している女子選手3名の食事事情について教えてもらいました。

1人は痩せるために1日1食。
もう1人は糖質をごはんではなくお菓子から摂っている。
最後の1人は、そもそも食が細く、量がまったく足りていない。

なるほど。
これでは走れないですし、貧血や故障に悩むのも無理はありません。

中学時代は、身体の軽さや練習量が少なかったことから、何とかなっていたかもしれません。
しかし、練習量が増える高校ではそうはいきません。
頑張った分だけ食べなければ、成長するどころか、貧血や故障、疲労に悩むことになるのです。

彼女たちの食事習慣が少しでも良くなればいいなと思うと同時に、これを読んでいる皆さんは、食事を疎かにすることがないことを願っています。
(山内)

::: 陸上雑感【文武両道】 :::

箱根駅伝に出場する選手の中には、受験や指定校推薦などを経て入学後に陸上部の門を叩いた選手が少なからずいる。
エリート集団と化した上位校のほとんどは一般学生の入部さえ許していない。
それでもあえて門を叩いたのだ。

彼らの大学生活はアパート暮らしから始まった。
たった1人で走り続け入部を許されるまでの記録を絞り出し、ようやく入寮を果たした彼らの熱意がエリート選手までをも後押しする。
そういう選手は外さない。どんな状況でも走り切る。
そういう選手がいることも忘れないでほしい。
そんな放送に期待したい。

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今年もたいへんお世話になりました。
スタッフ一同、心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
来年も頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。

では、また来週。


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