血液検査は「異常なし」なのに……?【セリア通信 vol.996】

2026年9月28日

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皆さん、お元気ですか?

降り続く雨の中、連日選手のサポートに奮闘されているご家族の皆様には、心より頭の下がる思いです。

先日、早朝の光景に胸を打たれました。片道2時間かけて県内の強豪校へ通う高校3年生の娘さんを支えるお母様のお姿です。 朝4時、暗い雨の中で駅前のコインランドリーへ駆け込んで洗濯機を回し、一度帰宅して5時発の始発電車に乗せるため再び娘さんを駅まで送る。そしてその帰り道、乾燥し終えた暖かな練習着を丁寧にたたんでいらっしゃいました。

「子の挑戦を支え抜く」――親御様の深い愛情と覚悟には、本当に頭が下がります。そして、毎朝その背中を見送りながら旅立つ娘さんもまた、母の無言の大きな支えを心から感じ取っているはずです。

高校生活最後となる駅伝まであとわずか。母の温もりを背中に感じながら、彼女はきっと最後まで力強く走り抜いてくれると信じています。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 血液検査は「異常なし」なのに……?
2 セリアスタッフの舞台裏【日体大記録会】
3 陸上雑感【雨の季節のお手入れ術2】

「最近、ポイント練習やレース後半で粘りが利かず、急激にバテてしまう……」
そう感じて血液検査を受けてみても、ヘモグロビン値やフェリチン値は「異常なし」。
しかし、走りのキレは戻らない――。今、多くのランナーがこの原因不明の失速に悩まされています。

血液検査は「異常なし」なのに……?

◆1. 「貧血ではない」のに粘れないは、ランナーの危険信号◆

この時期は、ランナーにとって非常に負担が大きいタイミングです。


これらが重なることで、体はパフォーマンスが伸び悩む「プラトー(成長の踊り場・一時的な足踏み状態)」に入ってしまっています。
夏合宿以降、しっかり練習が積めていたのに、いざ競技会に出場してみたら後半失速してしまい、全然粘れなかった…。そうした選手のなかには「貧血を疑って血液検査を受けるケース」が多いようです。
しかも、貧血ならまだ原因がはっきりしますが、「異常なし」という診断にあぜんとしてしまった経験はないでしょうか。そうした選手のほとんどが、今まさにプラトーに入っていることを、まず自覚する必要があります。

◆2. 「プラトー」と「スランプ」の決定的な違い◆

「プラトー」という言葉を、改めてご説明します!

プラトー(成長の踊り場):一生懸命練習しているのに、成長の階段の「平らな踊り場」で立ち止まっている状態。体や神経の回復が追いつかず、一時的に力が発揮できなくなっています。
スランプ(深刻な不調):プラトーのSOS信号を無視して走り続けた結果、フォームが崩れ、走る感覚そのものを見失ってしまう底なし沼の状態。

プラトーは、体が発している最後の「ブレーキ≒SOS」です。このプラトーの段階で正しい対策(リカバリー)を打たないと、抜け出すのに何ヶ月もかかる深刻な「スランプ」へと直行してしまいます。 走れない原因を「努力不足」だと勘違いしてさらに練習を追い込むことだけは、絶対に避けてください。
この一時的な足踏み状態から解き放つ正しい対策法(リカバリー)こそが、食生活改善なのです!

◆3. なぜ食事と睡眠が疎かになると、自律神経が参ってしまうのか?◆

血液検査の数値に出てこない後半失速の正体、それは「自律神経系の疲弊」です。
自律神経は、レース後半の「苦しい場面」「ここ一番の勝負所」で、心肺機能や筋肉への血流を極限までコントロールし、体が一番機能するように働いてくれる「勝負の神経」です。
しかし、多忙やストレス、そして何より「不規則な生活・睡眠不足・栄養不足」が続くと、この自律神経が完全にダウンしてしまいます。

①睡眠不足の場合
⇨自律神経の修復は主に睡眠中に行われます。睡眠時間を削ると、自律神経の疲れが取れず、翌日の疲労が蓄積する悪循環に陥ります。

②栄養不足の場合
⇨自律神経の支配下にある「胃腸」の働きが低下。栄養補給が適当になると、疲労を修復するための材料が体に届かず、自然治癒力がゼロになります。

①と②を疎かにしてしまい、自律神経の働きが乱れると、ラストスパートや苦しい場面で「体を追い込む指令」が出なくなり、粘り強さが完全に失われます。

「走るトレーニング」と同じか、むしろそれ以上に「食べる・寝る」というコンディショニングを徹底しなければ、自律神経の働きは元通りには機能しません。

◆4. 自律神経を復活させ、自然治癒力を引き出す3つの絶対条件◆

プラトーから抜け出しスランプに陥らないためには、次の3つを今日から徹底してください。

1. 「睡眠時間」を何よりも優先する(生活リズムの固定)
中高生・大学生ランナーが真っ先に削りがちなのが睡眠時間です。 しかし、睡眠こそが最高の自律神経回復薬です。就寝・起床時間を固定し、十分な睡眠時間を確保することを「練習メニューの1番目」と考えてください。

2. 「十分な栄養摂取」で内臓と神経のケアをする
食事が適当になると、自律神経を修復するためのタンパク質やビタミン、ミネラルが不足します。食欲がない時でも、胃腸に負担をかけない質の高い食事や、吸収の早いアミノ酸・補酵素を活用し、体の自然治癒力を引き出してください。

3. 「上手な入浴」で血行を良くする
シャワーで済ませず、ぬるめのお湯(38~40℃)にゆったり浸かりましょう。血管を広げて血行を良くし、副交感神経を優位にすることで、深い睡眠へと身体を誘導します。

自律神経は、ここ一番の勝負所でランナーを土壇場から支えてくれる頼もしい相棒です。
「貧血じゃないのに走れない」と感じたら、それは「練習不足」ではなく「自律神経からの SOS」です。プラトーの段階で素早く手を打ち、規則正しい生活・十分な睡眠・正しい栄養補給で自律神経を整えましょう。 それが、秋の勝負レースで最後までタフに走り切るための正しい対策法です!

::: セリアスタッフの舞台裏【日体大記録会】 :::

先週末は日体大記録会を訪問しました。
実に8年ぶりの訪問です。
入社1年目だったあの頃は、右も左もわからない状態でしたが、今回は知っている方もたくさんいて、挨拶回りで大忙し。
普段は千葉県内を中心に活動している私ですが、この日は千葉県以外の都府県から参加しているセリアユーザー選手たちの活躍も観ることができました。

そんなこんなで、トータル9時間ほど現地にいましたが、体感ではもっと短く感じるほど充実した1日でした。
「また行きたいな」と思った一方で、帰宅は遅く、翌日の疲労感も半端なく、1日中ぐったり。
また行きたいけれど、そう何度も行けるものではないとも思ったのでした。
(山内)

::: 陸上雑感【雨の季節のお手入れ術2】 :::

雨の日が続くと、濡れたシューズや練習着の「部屋干し」に頭を悩ませるご家庭や選手も多いのではないでしょうか。
実は私も長年愛用しているのが、シャープの「プラズマクラスター搭載 除加湿空気清浄機」です。

室内のジメジメした湿気をカラッと取り除いてくれるのはもちろん、部屋全体の消臭・除菌までこなしてくれるまさに優れもの。部屋干し特有の嫌な生乾き臭もしっかり抑え、ウェアをいつでも清潔・快適に仕上げてくれます。

とくに大学生ランナーの皆さんには、寮生活での部屋干し対策や、自室の消臭・除菌対策としても心からおすすめしたい一台です。

濡れたウェアやギアを翌朝までに清潔にリセットすることは、毎日のコンディションを整える上でも欠かせない大切な基本。上手な家電の活用で、雨の季節もストレスなく走りに集中していきましょう!

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私自身の中学高校時代も、母が毎日泥だらけのユニフォームを洗い、破れた膝を縫ってくれていました。当時は当たり前だと思っていましたが、今その親恩の大きさを痛感しています。 陰で支えてくれるご家族への一番の感謝は、自分の体を大切にし、万全の体調と最高の走りで応えることです。秋の勝負シーズン、皆さんの悔いない走りを応援しています!

では、また来週。


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