駅伝間近にやってはいけない その1糖質制限【セリア通信 vol.941】

2025年9月9日

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皆さん、お元気ですか?

新学期を迎えて、チーム訪問を再開しました。
日焼けして引き締まった表情をしているせいでしょうか?
もしかして夏の間に身長が伸びたのでしょうか?
皆さん、逞しさを増したような気がします。

なかには合宿後も宿舎に残って、布団の上げ下げや配膳などを手伝いながら、ひと夏を高地で過ごした高校生もいたようです。
良い経験を積んだことが姿形になって醸し出されているのでしょう。

勝負の時まで、あと少し!
気持ちを切らさず、頑張り続けよう。

◆◇本日のメニュー◇◆

1 駅伝間近にやってはいけない その1糖質制限
2 セリアスタッフの舞台裏【いよいよ開幕!】
3 陸上雑感【あれから20年・・・】

中高生はもちろん、大学生ランナーの皆さんは成長期の真っ只中にいます。
そのため新陳代謝が活発で、常に新しい栄養(カラダづくりの材料)を必要としています。
正しい知識もないのに無闇にダイエットするのは身を削る行為ですから、絶対に止めましょう!
SNSやYouTubeの情報も鵜呑みにしないように気をつけてください。

駅伝間近にやってはいけない その1糖質制限

◆①糖質制限のはじまり◆

1980年代、北極圏でそりを引く犬の持久力の高さに研究者の注目が集まりました。
何故なら、そり犬の食餌がクジラやアザラシの肉ばかりだったからです。
動物による糖質制限と持久性運動パフォーマンスの研究が世界中で盛んに行われるようになったのです。
その結果、低糖質・高脂肪食摂取は持久系運動パフォーマンスを向上させるとされ、それは筋グリコーゲン(糖質エネルギー)の利用が抑制されるからだという説が有力視されたのです。

【糖質制限って何?】
糖質の摂取量を抑えるだけではなく、抑えた分のエネルギーを脂肪で補う方法です。
中高生の場合、主食(ご飯など)を摂取量を極端に控える方が多いようですが、間違った知識で行うことは絶対に避けましょう。

◆②さらに極端な糖質制限◆

なかにはケトジェニック食をしている選手も目立つようになりました。
糖質制限が少ないながらも糖質を摂取するのに対し、ケトジェニック食は糖質を全く摂取しない食事法になります。
意外にもやっている選手がいるから怖いんです!
もし、皆さんのまわりでやっている選手がいたら、すぐに止めてください。

【極端な糖質制限が危険なわけ】
繰り返しになりますが、皆さんは成長期の真っ只中にいます。
1分1秒たりとも栄養不足の状況をつくるべきではありませんし、ましてや栄養バランスを崩すような食事は絶対に避けなければなりません。
栄養バランスの悪化は、皆さんのカラダを削ることにしかなりません。
それが貧血や疲労骨折、ケガを招くのです。

また、ヒトのケトジェニック食に関する有効な研究はほとんど見当たりませんのでご理解ください。

◆③糖質制限が招く危険の数々◆

ジュニアランナーにとって、必要エネルギー量不足の状態はとても危険です。
なぜなら、必要エネルギー不足のジュニアランナーの多くが貧血に苛まれているからなのです。
実は糖質制限によってエネルギー摂取量を制限した状態で激しいトレーニングをすると、筋肉からのIL-6というホルモンの分泌が高くなることが分かっています。
このホルモンは、食事から選手した鉄の吸収を妨げるホルモン「ヘプシジン」を増やしてしまうのです。

これがランナーに見られる貧血の主原因となっているのです!

【ランナーの貧血の主原因とその仕組み】

必要エネルギー量不足状態でのハードトレーニング
→ 筋肉中のホルモンIL-6の増加
→ 鉄吸収を妨げるホルモン・ヘプシジンの増加
→ 鉄の吸収が妨げられ、鉄不足におちいる
→ 貧血症状の悪化

◆④今こそ、しっかり食べよう!◆

駅伝まであと、1~2ヶ月ですね。
今、大事なのは毎日のトレーニングを力に変えることです。
トレーニング効果をグーンと高めるためにもバランスの良い食事を心がけましょう。

特に気をつけてほしいのが「必要エネルギー量不足」です!
せっかく夏を乗り越えて鍛え上げた状態なのに、エネルギーが不足すると、たった数日で貧血になってしまうこともあるからです。
ジュニアランナーにとって栄養バランスを保持することは、それほどまでに難しいことなのです。

今こそ、1日、いや、1食たりともおろそかにできません。
規則正しい食生活と食事栄養バランスには細心の注意を払いましょう。
カラダづくりのベースになるのは、毎日毎食の食事にほかなりません。

【食事が万全でも鉄分不足が気になる方にはセリア】
セリアFe:鉄分補給が気になるジュニア・ランナーのためのサプリメントとして開発。
造血に必要なビタミンB群もたっぷり補えます。

セリアジョブ:フェリチンや血清鉄などの貯蔵鉄までもが枯渇した方のために開発。
3種の鉄分と造血に必要な数種のミネラルを配合しました。

::: セリアスタッフの舞台裏【いよいよ開幕!】 :::

世界陸上の開幕まで、いよいよあと少しとなりました。
1988年生まれの私にとっては、今回が日本で開催される3度目の世界陸上です。
1回目(1991年東京)は記憶がなく、2回目(2007年大阪)は当時、アメリカにいたため現地観戦が叶いませんでした。
3度目となる今回は、世界レベルの選手たちのパフォーマンスをしっかりと目に焼き付けたいと思っています。

皆さんはいかがでしょうか?
東京近郊にお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてください。
チケットがなくても、マラソンや競歩は現地で観戦することができます。

遠方にお住まいで現地観戦が難しい方は、ぜひテレビで観戦しましょう。
トップ選手から学べること、感じられることがきっとたくさんあるはずです。
(山内)

::: 陸上雑感【あれから20年・・・】 :::

日本選手唯一のメダリストとなったのは女子マラソンの土佐礼子選手だった。
また、男子マラソンでも出場選手3名全員が入賞を果たすなど期待の長距離陣の活躍が目立った大会だった。
あれから20年近くが経った今が面白い。
5位の尾方剛選手が地元の広島経済大学監督、6位の大崎悟史選手が母校、山梨学院大学監督、そして7位の諏訪利成選手が地元群馬県の上武大学の監督になっている。
世界陸上のみならず、五輪代表にもなった3人の指導者の今後の活躍も楽しみだ。

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世界陸上に出場する選手が海外から続々と来日しているようです。
もしかしたら、地元の競技場で会えるかもしれませんね・・・。

では、また来週。


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