2025年9月16日
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皆さん、お元気ですか?
世界陸上東京大会が開幕しましたね。
男女100mの決勝が行われた14日(日)のイブニングセッションは早くから完売となっていたようです。
とはいえ平日のチケットにはまだ余裕があるようです。
スーパーアスリートのパフォーマンスを目の当たりにできる絶好のチャンス!
ぜひ、皆さんも競技場へ行きましょう。
◆◇本日のメニュー◇◆
1 駅伝間近にやってはいけない その2 エナジードリンク
2 セリアスタッフの舞台裏【おもてなし】
3 陸上雑感【暑さ対策】
「苦しいときの神頼み」なのでしょうか。
ココ一番というときに、何かにすがりたい…。
そんなときについエナジードリンクに手を出してしまう選手が少なくありません。
そこに潜んでいる危険の数々をご紹介します。
駅伝間近にやってはいけない その2 エナジードリンク
◆①糖分の過剰摂取の危険◆
エナジードリンクには、100mlあたり10gあまりという大量の糖分を含んでいます。そのため一気飲みすると、短時間で血糖値を急上昇させてしまうのです。
このようにして血糖値がまたたくまに急上昇してしまうと、血糖値を正常に戻すために分泌されるホルモン「インスリン」も過剰に分泌されてしまうのです。
それによって「低血糖」状態を引き起こします。
この血糖値が急上昇と急降下する症状を一般に、「血糖値スパイク」と呼んでいます。
集中力に欠けるばかりか、血管や組織を傷つけ、動脈硬化や糖尿病をまねく原因にもなりかねません。
【血糖値とは】
血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。
食事で摂取した炭水化物が消化されてブドウ糖になり、小腸から血液中に吸収されます。
血液中のブドウ糖は、インスリンの働きで細胞内に取り込まれ、脳や体の活動エネルギーとして使われます。
余ったブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられる、そして体脂肪として蓄えられます。
血糖値が低下すると、別のホルモンによって貯蔵されているブドウ糖が放出され、血糖値は一定の範囲に保たれます。
ちなみに、たくさん走っても血糖値が一定に保たれていると、後半に持久力の違いが発揮されます。
◆②低血糖がまねく怖い症状◆
きっとあなたにも、ご経験があると思います。お腹が空いて仕方のない時や、距離走の途中などで突然失速し、妙に汗ばんできて、手足が震えて、不安におそわれ、力が入らなかったこと…。
これがいわゆる「低血糖の症状例」なんです。
レース直前に、こんな症状に見舞われたら大変ですね。
先週ご紹介した「糖質制限」などのダイエットでも同じ症状に見舞われることがあります。
- ご飯を食べずに我慢する(慢性的かつ極度の低血糖状態)
- エナジードリンクを飲む(インスリンの過剰反応による低血糖状態)
【低血糖になると次の症状に見舞われます】
- 運動エネルギー不足による自律神経症状→発汗、動悸、手の震え、強い空腹感、不安感、顔面蒼白など
- 脳のエネルギー不足による中枢神経症状→頭痛、めまい、眠気、脱力感、疲労感、集中力の低下など
◆③高濃度カフェインがまねく危険◆
エナジードリンクには、カフェインが恐ろしいほど大量に含まれています。カフェインは、コーヒーや緑茶・紅茶・ウーロン茶などにも含まれる成分で、強い興奮作用を発揮します。
この眠気やだるさを抑え、疲労感を軽減させるカフェインの興奮作用を追い求めた人たちが、エナジードリンクをあっという間に普及させてしまったのだと考えています。
それが今では中高生のみならず、小学生にまで及んでいるというのが恐ろしいのです。
カフェインがもたらす危険性も知らずに摂取するのは本当に危険ですから絶対に止めましょう。
とくに、子供は肝臓の解毒・代謝機能が大人に比べて未発達なので、カフェイン中毒に見舞われる危険性が高くなります。
【高濃度カフェインがまねく危険】
胃痛・吐き気・嘔吐・動悸・めまい・けいれん・不眠など
◆④エナジードリンクの本当の怖さ◆
カフェインには、血糖値を上げやすくする働きがあります。それはカフェインが体内で吸収されると、インスリンの働きを妨げてしまうからです。
ですからエナジードリンクを飲んだ直後には、信じられないほど血糖値が上昇している可能性が高いんです。
カフェインの覚醒効果と相まって、ものすごく気分が高揚した感覚が得られるのかもしれませんが、それはあくまで一時的なものであって、すぐに低血糖の状態となり、やる気も力も湧き出なくなる状態を迎えるのです。
しかも、カフェインには「依存性」があります。
「飲まないといられない状態」に陥ってしまいやすいのです。
一度、エナジードリンクを飲んでしまうと「やみつきになる」ように仕向けられていると考えても良いでしょう。
もし、あなたが繰り返し飲んでいるようだったら、やがてどうなるでしょうか…?
そう考えたら、とても恐ろしいですね。
いずれにしても、エナジードリンクによる気分の高揚感は一過性のものでしかありません。
そんなものに頼らなくてはならないような弱い選手にはなって欲しくないのです。
駅伝間近だからこそ、自分の生活やトレーニング、そして支えて下さった方々に恥じない毎日を送りましょう。
もし、疲れが気になっていたり、集中力が欠けているならセリアでバランスアップしましょう。
セリアFe:カラダのなかでエネルギーをつくりだすのに必要なビタミンB群を強化したサプリメント。
セリアロブ:内臓や筋肉の疲れを癒すために欠かせないペプチドを数種配合したサプリメント。
::: セリアスタッフの舞台裏【おもてなし】 :::
先週はご縁があり、世界陸上某代表チームの通訳サポートをさせていただきました。そこで最も印象に残ったのは、競技場スタッフの皆さんの献身的な働きぶりです。
水分やスポーツドリンク、経口補水液は常に用意。
氷が足りなければすぐにコンビニへ。
備品を尋ねられれば、あちらこちらに探しに走る。
とにかく、選手やコーチの方々が快適に練習できることを最優先にされていました。
これぞ日本の「おもてなし」!
私自身も、代表チームと競技場スタッフの間に立ち、迅速かつ正確なコミュニケーションをサポートするよう心がけました。
日々熱戦が繰り広げられている世界陸上東京大会。
日本選手団はもちろん、今回知り合った選手たちも応援しています。
(山内)
::: 陸上雑感【暑さ対策】 :::
箱根駅伝の予選会までひと月余りとなった。真夏のような暑熱下でのレースとなった昨年、脱水症状等のトラブルに見舞われた選手が多かったことは記憶に新しい。
10月半ばの開催である以上、今年以降もそうなる可能性が高い。
そうであるならば万全の対策が必要だ。
上位チームの中にはアイススラリーの摂取などをしていたチームもあるようだ。
また、選手にも入念なコンディショニングが求めたい。
アクシデントで注目されるのではなく、走りで魅了してほしいからだ。
個人のレースと違い、途中で放棄するわけにはいかないぶんだけ、厳しいプレッシャーの中での戦いになるのだから、準備と覚悟をして臨んで欲しい。
トラブルのないレースになることを祈っている。
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今夜は110mHの決勝ですね。
女子1500mも楽しみだなぁ…。
では、また来週。
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